山崎努に関連する作品一覧

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サラリーマン金太郎

赤ひげ

山本周五郎原作の『赤ひげ診療譚』を基に、巨匠・黒澤明監督が三船敏郎、加山雄三主演で映画化したヒューマニズム溢れる人情ドラマ。江戸時代の小石川養生所を舞台に、そこを訪れる庶民の人生模様と通称赤ひげと呼ばれる所長と青年医師の心の交流を描く。長崎で和蘭陀医学を学んだ青年・保本登は、医師見習いとして小石川養生所に住み込むことになる。養生所の貧乏くささとひげを生やし無骨な所長・赤ひげに好感を持てない保本は養生所の禁を犯して破門されることさえ望んでいた。しかし、赤ひげの診断と医療技術の確かさを知り、また彼を頼る貧乏な人々の姿に次第に心を動かされていくのだった……。

富士山頂

富士山頂にレーダーを取り付ければ日本列島の南方800km先の台風が察知出来る。しかし、こんな標高のある過酷な環境にレーダーを設置することなど前例などない。気象庁測器課長の葛木(芦田伸介)は台風の被害を少しでも減らすべく、富士山レーダー設置に情熱を燃やしていた。大蔵省へ歩を運ぶこと3年、葛木の夢は実を結ぶこととなった。三菱電機技術部員、梅原(石原裕次郎)、大成建設の伊石(山崎努)とともに2年(実質的には1年に40日)、建設予算2億4千万円の工事が始まる。極寒・高山病と作業は難航した。親方・朝吉(勝新太郎)は、資材を運ぶための馬を売ってブルドーザーを揃え頂上まで登る。山頂は乱気流が発生しやすく、気象条件が難しい中、ヘリコプター操縦する加田(渡哲也)は、直径9m、総重量600kgのドームを吊り上げ輸送する。大自然と闘って据えつけられた気象用レーダーは今も活躍している。

タンポポ

長距離トラックの運転手、ゴローとガンがとあるさびれたラーメン屋に入ると、店主のタンポポが幼馴染の土建屋ビスケンにしつこく交際を迫られていたところだった。それを助けようしたゴローだが逆にやられてしまう。翌朝、タンポポに介抱されたゴローはラーメン屋の基本を手解きしタンポポに指導を求められる。そして次の日から「行列のできるラーメン屋」を目指し、厳しい修行を始める。

影武者

巨匠・黒澤明監督が手がけた戦国スペクタクル巨編。武田信玄の影武者として生きた男の悲喜劇を荘厳にして絢爛な映像で描く。戦国時代。家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てる。男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられたのだった。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。

天国と地獄

ナショナル・シューズの権藤専務は、自分の息子と間違えられて運転手の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求される。苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して3千万円を用意する。無事子どもは取り戻したが、犯人は巧みに金を奪い逃走してしまい、権藤自身は会社を追われてしまう……。

世界の中心で、愛をさけぶ

婚約者である律子が、引っ越しの荷物の中から偶然見つけた1の古いカセットテープを持って、突然失踪した。彼女の行き先が自分の故郷・四国の木庭子町であることを知った朔太郎は、彼女の後を追って故郷へと向かうが、そこで彼は高校時代のある記憶を辿り始める。それは、初恋の人・亜紀と育んだ淡い恋の想い出。しかし、その亜紀はやがて白血病で倒れ、辛い闘病生活を強いられてしまう。そして、次第に弱っていく彼女を見て、自分の無力さを嘆くしかない朔太郎は、彼女の憧れの地であるオーストラリアへの旅行を決行するのだが、折からの台風に足止めをくらいふたりの願いは叶わず、空港で倒れた亜紀は、その後、還らぬ人となるのだった……。そんなふたりの関係に、実は律子が関わっていた。入院中、朔太郎と亜紀はカセットテープによる交換日記のやり取りをしていたのだが、その受け渡しを手伝っていたのが、亜紀と同じ病院に母親が入院していたまだ小学生の律子で、彼女の失踪もそれを自身で確かめる為だったのである。果たして、亜紀の死やテープを届けていた相手が現在の恋人である朔太郎であったことを知った律子は、自らも事故に遭ったせいで渡せなかった“最後のテープ”を迎えに来た朔太郎に渡す。それから数日後、約束の地・オーストラリアへと向かった朔太郎と律子は、最後のテープに録音されていた亜紀の遺志を叶えるべく、彼女の遺灰を風に飛ばした。

クライマーズ・ハイ

1985年8月、群馬県御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落。未曾有の大惨事を取材することになった地元新聞の記者たちの激動の一週間を、緊迫感あふれるタッチで描く。

お葬式

ある日、俳優の井上侘助(山崎努)と妻で女優の雨宮千鶴子(宮本信子)は夫婦共演のCM撮影を行っていたが、そこに突然連絡が入る。千鶴子の父・真吉(奥村公延)が亡くなったのだ。親族代表として葬式を出さなくてはならなくなった侘助はマネージャー里見(財津一郎)の助けを借りつつも途方に暮れる。 千鶴子の母・きく江(菅井きん)や千鶴子の妹・綾子(友里千賀子)夫婦、そして真吉の兄・正吉(大滝秀治)とともに遺体を伊豆の別荘に運び、お通夜の準備に取り掛かる。葬儀屋・海老原(江戸家猫八)とともに、お通夜当日の朝を迎える侘助達。だがそこには、喪服を着た侘助の愛人・良子(高瀬春奈)がいた。

明日ある限り

利休

戦国時代にあって、お茶の道を追究し続けた千利休。そんな美と知の体現者・利休と、絶大な権力を持ちながらも粗野で利休とは対極にある秀吉の確執を描く。映画に登場する生花はすべて、自身も華道・草月流の家元である勅使河原監督の手による。利休を演じた三國連太郎と秀吉を演じた山崎努の対照的な演技のぶつかり合いもみどころ。また、同時期に公開された「千利休 本覺坊遺文」との“利休対決”も話題となった。

マルサの女

港町税務署のやり手調査官・板倉亮子は、管内のパチンコ店の所得隠しを発見したり、老夫婦の経営する食品スーパーの売上計上漏れを指摘するなど、地味な仕事を続けている。そんなある日、実業家・権藤英樹の経営するラブホテルに脱税のにおいを感じ、調査を行うが、強制調査権限のない税務署の業務の限界もあり、巧妙に仕組まれた権藤の脱税を暴くことができずにいた。 そんな中、亮子は強制調査権限を持つ国税局査察官(通称「マルサ」)に抜擢される。着任早々に功績をあげ、やがて仲間からの信頼も得るようになった亮子。ある日、権藤に捨てられた愛人・剣持和江からマルサに密告の電話が入る。亮子は税務署員時代から目をつけていた権藤の調査を自ら進んで引き受ける。亮子の努力が実を結び、権藤に対する本格的な内偵調査が始まる事になった。暴力団、政治家、銀行がからんだ大型脱税との戦いが始まった。

13階段

かつてケンカ相手を誤って殺してしまい3年の刑に服していた三上純一は、4ヵ月の刑期を残して仮釈放された。間もなく、純一のもとに彼が服役していた刑務所の刑務官・南郷正二がやって来る。南郷は、ある死刑囚の冤罪を晴らすための調査に純一も協力してくれるよう依頼する。被告・樹原亮は事件直後の事故で記憶を無くしてしまい、犯行を否認することもできず死刑が確定してしまったという。死刑執行まであと3ヵ月。躊躇する純一だったが、自分のせいで被害者への慰謝料の支払いに苦しむ家族を思い、1000万円という報酬に惹かれ引き受けるのだったが…。

SPACE BATTLESHIP ヤマト

西暦2199年。地球は謎の異星人ガミラスの攻撃で滅亡の危機に瀕する。残された人類は地下都市でガミラスの攻撃に耐えていたが、予想される人類の滅亡まであと1年。そんな人類へ遠い宇宙のイスカンダル星からメッセージが。そこには人類を遠宇宙に導く波動エンジンの設計図とイスカンダル星の正確な座標が。地球防衛軍はイスカンダル星の住民から放射能除去装置を受け取るべく最後の希望、宇宙戦艦ヤマトを旅立たせる。

天国から来た男たち

商社マンの早坂は取り引き成立の為に会社から大統領候補に賄賂を渡す任務を受けてフィリピンに降り立った。しかし税関で身に覚えのない麻薬不法所持で投獄される。だがそこには同じ様な日本人達がなんとも楽しそうにのびのびと暮らしていた。この収容所は看守に賄賂を渡せば、外出はおろか、女も抱き放題というある意味天国だった。

おくりびと

プロのチェロ奏者として東京の管弦楽団に職を得た小林大悟。しかし、ある日突然楽団が解散し、夢を諦め、妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることにする。 就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれたNKエージェントの求人広告を見つける。てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれた大悟は面接へと向かう。面接した社長は履歴書もろくに見ず「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と告げ、名刺まで作らせる。大悟はその業務内容が納棺(=No-Kan)と知り困惑するが、強引な社長に押し切られる形で就職することになる。しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。

雪の降る街に

飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

香港明星迷

静かな生活

絵本作家を目指すマーちゃんは、作家のパパ、優しく家族を束ねるママ、大学入試を控えた弟のオーちゃん、そして音楽の才に恵まれながら障害者である兄のイーヨーたちに囲まれ、楽しい家族生活を営んでいた。そんなある日、パパがママを伴いオーストラリアへ行くことに。留守中のマーちゃんとイーヨーにふりかかる数々の冒険!!

泣きぼくろ

死に花

東京郊外にある高級老人ホームで悠々自適な毎日を送っていた菊島ら元気な老人たち。ところが、そんな彼らに仲間の死という突然の出来事が訪れた。亡くなった源田は『死に花』というタイトルのノートを遺していた。そこには穴を掘って銀行から17億円を強奪するという驚くべき計画が書かれていた。

太陽は呼んでいる

刑務所の中

ハナワカズイチは銃砲刀剣類等不法所持、火薬類取締法違反で懲役3年の刑を受ける。晩秋の日高刑務所で受刑者番号222番を与えられ、刑務所生活が始まった。ハナワはそれぞれひとクセもふたクセもある4人の受刑者たちと同房。ハナワを含めた彼ら5人は次第に奇妙な連帯感で結ばれていく。ハナワにとって刑務所内での暮らしは予想に反して平穏で居心地の良いものだった。厳しく、一見風変わりな規律はたくさんあるが、暴力などは一切なく、テレビも見れて雑誌も読める。刑務所の中では、そんな穏やかな毎日が日々繰り返されていた。

キツツキと雨

人里離れた山間の村。木こりの岸克彦(役所広司)は、早朝から仲間と山林に入り、木々を伐採して生計を立てていた。妻に先立たれ、今は息子の浩一(高良健吾)と2人暮らし。定職に就かずにふらふらしている浩一に、克彦は憤りを覚えていた。妻の三回忌はもうすぐ。ある朝、田舎道を行く克彦は、車が溝にはまって立ち往生している2人を発見する。ゾンビ映画の撮影にやってきた映画監督の田辺幸一(小栗旬)と鳥居(古舘寛治)だった。なりゆきから、2人を撮影現場まで案内することになった克彦は、そのままゾンビのメイクでエキストラ出演する羽目になる。木こり仲間たちから出演をネタにされ、まんざらでもない克彦。撮影途中の映像を見るラッシュ試写に呼ばれた彼は、小さく映る自分のゾンビ姿に思わず苦笑いする。傍らでは幸一が、自分の腕を噛みながら、苦々しい表情でスクリーンを見つめていた。現場では、大勢のスタッフやキャストから質問攻めにあい、頭が混乱して昏倒してしまう幸一。そこへたまたまやってきた克彦は、弁当を食べながら幸一に年齢を尋ねる。彼が25歳だと聞いた克彦は、生い茂る松の木を指さし、“あそこに松が生えてるだろ。あの木が一人前になるのに、ざっと100年はかかるよ。”と告げる。またある日、露天風呂から上がり、克彦と一緒にそばをすすっていた幸一は、父親が買ってきたビデオカメラをきっかけに、映画を撮り始めるようになったことを語る。しかし、実家の旅館を継がなかったことで、父親は後悔しているだろうと。克彦は“後悔なんかしてねえよ。自分の買ってきたカメラが息子の人生を変えたんだ。嬉しくてしょうがねえだろうよ。”と幸一を諭すのだった。やがて克彦は積極的に撮影を手伝うようになり、撮影隊と村人たちとの間に、少しずつ一体感が生まれてゆく。やがて、撮影はいよいよ佳境を迎える……。

顔役

女の歴史

道頓堀川

邦彦がまち子に会ったのは、母の納骨の日の早朝だった。彼が大黒橋の上で道頓堀の絵を書いている時に、足の悪い犬を追ってきた彼女と会ったのだ。邦彦は道頓堀川に面した喫茶店「リバー」の二階に住み込み昼は美術学校に通い、夕方からは店で働いていた。「リバー」のマスター武内の一人息子・政夫は邦彦の高校時代の同級生であり、日本一の玉突きの名人になるといい武内と衝突、家を出ていた。武内は納骨を済ませたその日、精進おとしだといって、邦彦を行きつけの小料理屋「梅の木」に連れていった。邦彦はそこでまち子に再会した。彼女は店のママで、もとは芸者だが今は不動産業を営む田村がパトロンだった。その日から邦彦はカンバスにまち子と足の悪い犬の絵を書くようになった。しばらくして犬がいなくなり、邦彦とまち子は道頓堀川筋を探したが見つからなかった。そのお礼にとまち子は邦彦を夕食に誘い、その夜「梅の木」の二階で二人は結ばれた。息子の不始末を知った武内は政夫を探して、千日前のビリヤード「紅白」を訪れ、そこの女王人ユキから政夫が東京まで勝負に出かけたこと、そして、ユキがかつてビリヤードしていた武内にどうしても勝てなかった玉田という老人の孫娘であることを知らされる。武内は息子と未来を賭けて勝負しようと思い「紅白」で特訓を始めた。その頃まち子はパトロンと別れアパートを借り、邦彦と生活しようと邦彦を探し、口説いた。邦彦が学校を卒業するまでの二年間だけでいいから一緒にいたいというまち子に、邦彦は大きくうなずいた。「紅白」では東京から勝負に負けて帰った政夫と武内の試合が始まった。試合中に武内は政夫が幼ない頃、ビリヤードのために妻の体を他の男に売り、金を作ったことを告白した。父と子の争いを見ていられなくなった邦彦は外へ出ると、「リバー」の常連のかおるが、幇間の石塚に包丁を振りかざしているのを見る。それを止めようと二人の間に入るが一つきに刺されてしまう。帰りの遅い邦彦を待ちながらまち子は窓の外を見ると、いなくなったあの犬がエサを漁っていた。犬を抱き上げ頬ずりするまち子の後を、赤く点滅させたパトカーが、道頓堀の方向へ消えていった。

模倣犯

東京の下町で豆腐屋を営む有馬義男。20歳になる孫娘・古川鞠子が失踪してはや10か月、事件は何の進展も見せていなかった。そんなある日、下町の大川公園のゴミ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見される。それを報じるワイドショーの生放送中に“片腕とバッグは別の人間のもので、バッグの持ち主は古川鞠子という女だ”と、犯人からの電話が入る。すると、今度は各局にも犯人からの犯行声明が届く。そこには、それぞれ別人の被害者と思われる女性の淫らな写真が添えられていた。日本中が騒然となる中、有馬は鞠子を救い出すべく必死の捜索を行うのだった。

藁の楯 わらのたて

少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸が指名手配される。清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅と白岩は凶悪犯を移送することになる。

マルサの女をマルサする

伊丹十三の「タンポポ」撮影日記

くたばれ”坊っちゃん

ビューティフルサンデー

のどかな日曜日の朝。東京郊外にあるマンションの一室に、一仕事終えた殺し屋が帰ってくる。ところで、その隣の102号室の広介と小夜子の若夫婦には、最近めっきり会話が減っていた。テレビの子供向け番組リキッドマンの脚本家である広介は番組の打ち切りの知らせに呆然とし、小夜子も亭主と大家の関係を怪しんでいる。そんなふたりが、コミュニケーションを取ろうとキャッチボールをしに表へ出た。ところが、どこもかしこもキャッチボール禁止。漸く見つけた駐車場で始めるが、誤ってボールをポルシェにぶつけてしまう。小夜子は、202号室の落合家のハーフの娘・明日香を塾まで送り迎えするというバイトをしている。明日香は、いつも塾のライバルに勝つことを生き甲斐にしている変わった小学生。日曜だというのに、朝から机に向かって勉強に余念がない。変わっていると言えば、301号室に住む板橋育代も変わっていた。彼女は、ストーカー・プレイを楽しむ客相手の新手の風俗嬢で、今日も常連の上野を相手にストーカーに怯えるOLを演じていた。そんな彼女と同じフロアの303号室には、老婦人・大久保絹代が独り暮らしをしている。毎日、決まって正午になると奇声を発する絹代。その訳を問う大家の根津亜矢子に向かって「ある日突然声が聞こえなくなったら、誰か自分が死んだことに気づいてくれるから。なーんちゃって」と説明するのであった。一方、大家の亜矢子もまた、近所のアパートに秘密の隠れ家を持ち、そこで自画像を描いている変わった女性だ。昼下がり、ホラー映画が好きな彼女は、ビデオ屋で顔を合わせた広介を部屋に誘って絵を披露した。やがて、一日が暮れていく。明日香の送り迎えのバイトを終えた小夜子は、無一文で飲んでいる広介を居酒屋から連れ帰る途中、ポルシェの持ち主に追いかけられ、怪我をして病院に運ばれてしまう。同じ頃、マンションの屋上では絹代が騒ぎを起こしていた。もうすぐ故郷の星から迎えが来ると言って、空を見上げる絹代。やがて、彼女は忽然と野次馬の前から姿を消すのだった。一夜明けて月曜日の朝、何事もなかったようにまた一週間が始まった。広介夫婦には会話が甦り、明日香は学校へ向かう途中のゴミ捨て場に殺し屋の死体を見つける。

おへその大将

FREESTYLE SHORT MOVIES

写楽はどこへ行った

あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった

カウラ事件について─ オーストラリア・カウラは、シドニーの西320キロにある小さな街です。1944年8月5日、この街で日本人捕虜たちが暴動を起こしました。1104名の捕虜による、史上最大の大脱走。オーストラリアでは誰もが知っている有名な事件です。しかし、日本の歴史教科書には登場しません。なぜでしょう。『生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ』この戦陣訓にしばられ、当時の日本政府はこの事件を隠蔽し、当事者のほとんどが口をつぐんだからです。事件の夜、暴動に賛成か反対か、日本人捕虜全員による投票が行われました。トイレットペーパーのミシン目で切った紙切れに、 ○は賛成=「死」×は反対=「生」8割が「死」を意味する○をつけ、暴動は決行されました。武器らしい武器もないまま、食事用に支給されたナイフやフォークを手に、自殺志願としか言いようのない大暴動でした。私は伯父から、この事件の話を聞きました。伯父はニューブリテン島で餓死寸前のところを捕らえられ、暴動までの4ヶ月間をカウラ第12捕虜収容所で過ごしました。しかし、長い間、伯父は自分が捕虜だったことを家族にさえ打ち明けられなかったそうです。暴動の夜、伯父はかけがえのない戦友を何人も亡くしました。彼らはカウラの日本人墓地に今も「偽名」のまま眠っています。書かなければいけない、と私は思いました。平和の時代を生きる若い人たちに、どうしても伝えたい。64年前、なぜ伯父たちは生き延びるためではなく、「死ぬための脱走」をしなければならなかったのか─彼らの友情、青春、恋愛、そして、生命の重さを─

肉体の学校

姿三四郎

日本のいちばん長い日

1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して、連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。連日にわたって、降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する閣議が開かれるが結論を一本化できずにいた。やがて広島、長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はさらに悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、阿南惟幾陸軍大臣は決断に悩み、天皇陛下は国民を案じていた。そのころ、畑中健二少佐ら若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた。

GO

在日韓国人三世の杉原は、日本の普通高校に通う3年生。あだ名はクルパー。ハワイ旅行をきっかけに朝鮮から韓国に国籍を変えた父親・秀吉に叩き込まれたボクシングで、喧嘩や悪さに明け暮れる日々を送っている。友だちは、ヤクザの息子・加藤や民族中学校で杉原と共に教師から目の敵にされていた同級生の元秀や先輩のタワケ。だが、杉原にもリスペクトする男がいた。民族中学校開校以来の秀才と言われた正一だ。ある日、杉原は加藤のバースデイ・パーティで桜井という少女と恋に落ちる。ちょっと風変わりな彼女とぎこちないデートを重ね、気持ちを近づけていく杉原。しかし、自分が在日であることは告白しかねていた。そんな中、正一が駅のホームで少年に刺されて死んだ。誤解が原因で起こった悲劇だ。親友を失ったショックに愕然となった杉原は、その夜、桜井と一夜を共にし、自分が在日であることを彼女に告白する。ところがそれを聞いた途端、桜井の態度が急変した。打ちひしがれた杉原は、やり場のない思いを父親にぶつけるが、反対にのされてしまう。だがその時、彼は国籍や民族にとらわれない世の中を作ってやろうと心に誓うのであった。それから半年後のクリスマス・イヴ。大学受験に向けて勉強中の杉原。夜、桜井からの電話で呼び出された彼は、偏見を払拭した彼女とよりを戻す

女生きてます 盛り場渡り鳥

Go!

こおろぎ

大災難

鞍馬天狗

駆込み女と駆出し男

江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎は、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていく。

さらば箱舟

古い因襲にとらわれた小村で、いとこ同志でありながら風習を破って一緒になった捨吉とスエ。だが二人が暮らす村も、近代化の波に飲まれて変わりつつあった。

“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」

警視庁捜査一課の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、ひょんなことからバレエ「白鳥の湖」を観にいく羽目になるが、興味の無い上に徹夜明けということも重なり、公演中に居眠りをしてしまう。しかし、途中で目を覚ました加賀は、浅岡未緒(石原さとみ)が演じる黒鳥に目を奪われ、その才能にすっかり魅了される…。 そんなある日、その公演を主催する名門・高柳バレエ団の事務所で、ある男が殺された。居合わせたバレリーナ・斎藤葉瑠子(木南晴夏)が被疑者とされ事情聴取を受けるが、不審者から身を守る上での正当防衛だと主張。被害者の男・風間利之(内田朝陽)と葉瑠子は面識がなく、プリマである高柳亜希子(音月桂)を中心に、バレエ団側も葉瑠子の証言を疑わなかった。 石神井北署の太田刑事(柄本明)は、当初この案件にやたらと首をつっこんでくる加賀に対して冷たい態度をとっていたが、次第にその捜査姿勢や観察眼に一目置くように。徐々に捜査に熱を帯びていく加賀に対し、嫌味を言いながらも冷静になるよう諭しつつ、2人はパートナーとして捜査を進める。 捜査が進む中で幾つかの不審な点が浮かび上がり、事件が混迷を極める中、今度は「眠りの森の美女」のゲネプロ中に、バレエ団の敏腕演出家・梶田康成(平岳大)が毒殺された。果たして、最初の事件と関係があるのか…!?

大学の山賊たち

ダイアモンドは傷つかない

予備校の中年講師の三村に弓子は秘かに瞳れていた。ひょんなことから親しく話をする機会があり、薄汚れた駅前の食堂で三村は「男には、自分の傘に女を入れてやりたい奴と、自分が女の傘に入りたい奴と二通りある。俺は入れて貰うほうだ」と弓子に話した。その夜、二人は酔いつぶれて三村の愛人の和子の部屋へ行った。弓子は和子に対して批判的な言葉を投げつけたが、三村に関る人がすべて傷ついていて、傷つきながらもそれぞれの愛を終らせようとはしていないことを知った。三村の家庭は妻の真知子が数年来ノイローゼで、表面的にはうまくいっているように見えたが、虚構の家だった。弓子は志望校の早稲田大学に合格し、三村から高価な家具や指輪をプレゼントされた。50年たったら結婚しようという三村の言葉を理解しようとしながらも、彼を愛したことから始まった行場のない淋しさに疲れ始めていた。ある日弓子は、一人旅から帰って来た和子と会っている三村にばったり会い、なごやかそうな二人の姿を見て動揺してしまう。妻の真知子に電話を入れる三村を、弓子は力なく見ているだけだった。そして、「もう大人のふりはおしまい。秩序正しい大人の世界を崩してしまいました」と三村に別れを告げた。

はやぶさ 遥かなる帰還

2003年5月9日、鹿児島内之浦宇宙空間観測所。小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したM-Vロケットが発射された。緊張の面持ちで見守っていたプロジェクトマネージャーの山口教授(渡辺謙)は、さまざまな思いを巡らせながら、これからスタートする壮大なプロジェクトに対し、決意を新たにしていた。そして2005年、小惑星「イトカワ」の姿をとらえたはやぶさはタッチ・ダウンに成功するも、化学エンジンの不良、姿勢制御が不能に陥るなどのトラブルに見舞われてしまう。

あ、春

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~

ある寒い夜、東京、日本橋の欄干にもたれかかる男の腹部にはナイフが刺さっていた。なぜか男は刺された場所からここまで歩いてきて力つきた様子だ。直ぐに警察による事件捜査が始まるが、職務質問された若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ昏睡状態に陥ってしまう。恋人は彼の犯罪との関わりを否定するが、彼の持ち物からは被害者の財布と書類鞄が発見される。一見、単純な事件に思われたが加賀ら刑事が操作を進めていく内、意外な展開が待ち受けていた。

スローなブギにしてくれ

ゴローとさち乃との出会いは第三京浜だった。白いムスタングから放り出されたさち乃を助けたのが、バイクで走っていたゴローだったのだ。二人は同棲を始める。またムスタングを運転していた中年の男も、奇妙な同棲生活を送っていた。さち乃はクイーンエリザベスという名のスナックで働き始める。ゴローは喧嘩をしてバイトを辞めてしまう。ゴローが家を出たため、さち乃は中年の男と会うことにする。

皇帝のいない八月

岩手で不審なトラックを追跡したパトカーが銃撃される事件が発生。陸上自衛隊の警務部長・江見は、内閣調査室の利倉とともに捜査を進め、一部の自衛隊員によるクーデター計画《皇帝のいない八月》の存在を知る。同じころ、かつて江見の部下だった藤崎はクーデターに加わる一部隊を率い、博多発東京行きの特急さくら号を乗っ取る。だが政府による鎮圧作戦が始まり、藤崎の隊は孤立。藤崎は最後の手段で乗客たちを殺すと脅す。

殿、利息でござる!

江戸中期、財政の逼迫した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打ち……。<<『武士の家計簿』の原作者・磯田道史による「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を、中村義洋監督が映画化。江戸時代中期の仙台藩吉岡宿が舞台の実話で、年貢の取り立てや労役で疲弊した宿場町を救うため、藩に金を貸して毎年の利息を地域の住民に配る「宿場救済計画」に尽力する人々の姿を描く。町の行く末を案じる主人公を、時代劇初主演の阿部サダヲが演じるほか、瑛太、妻夫木聡という実力派が出演している。>>

悪の階段

ラーメンガール

恋人を追って日本に来たのに、体よく振られてしまったアビー。そんなアビーを救ったのは、一杯のラーメンだった。アビーはラーメン店で修行をすることを決意。しかし、店主マエズミは酒飲みで短気、アビーに雑用ばかりを命じる。ある日、ラーメンの達人がアビーの味を認めてくれないと店を辞めるとマエズミが言いだした。

無限の住人

100人斬りの異名を持つ万次は、わなによって妹を失い、謎の老人に永遠の命を与えられる。死ぬことのできない無限の体となった今、斬られた傷は自然に治るが、剣術の腕は落ちていた。ある日、孤独な万次の前にあだ討ちを頼みたいという少女・浅野凛が現れる。彼女の願いを聞き入れた万次は、凛と共に剣客集団・逸刀流の首領である天津影久の命を狙う。

ハリマオ

『竜馬がゆく』など数々の名ドラマを生み出したNHKディレクター・和田勉が、初めて映画監督を手掛けた作品。太平洋戦争時、マレーの虎・ハリマオと呼ばれマレーシア戦線で活躍した、現地日本人青年の生き様を描く。

人間標的

ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ

阿部一族

寛永18年春。肥後の藩主、細川忠利が病死した。病の床で忠利は家臣に殉死を禁じたが、寵臣たちが次々と追い腹を斬る事態に。息子の新藩主、光尚は殉死差止めの令を出した。 忠利の遺言を守ってきた阿部弥一右衛門だが、臆病者扱いの誹謗中傷が高まるや、一族の名誉のため殉死を決意。光尚は、令に背いたとして立腹し、阿部の知行を息子5人に分割する。
納得のいかない長男の権兵衛は、忠利の一周忌にもとどりを斬って抗議。打ち首にされる。次男、弥五兵衛以下阿部一族は、兄の首を奪還して屋敷に立て篭もる。
江戸時代初期、細川藩で実際に起きた悲劇。様々な人間模様と、武士の心の機微を壮絶に描いた傑作。

悪の紋章

奇跡のリンゴ

岩木山が日本最大のリンゴ畑を見下ろす青森県中津軽郡。この地で生を受けた木村秋則(阿部サダヲ)は、幼い頃から学生時代にかけて、車やバイク、エレキギターなど機械いじりに夢中になって過ごしていた。高度経済成長によって生み出されたモノの仕組みに対する興味は人一倍で、当然ながら一帯を覆うリンゴ畑や農業への関心はゼロだった。後に、この農業に人生を賭けることになろうとは、学生時代には全く想像できなかった。そんな彼に転機が訪れる。リンゴ農家の娘・木村美栄子(菅野美穂)とお見合い結婚して木村家に入ることになったのだ。農業もリンゴも秋則にとっては初めての経験だったが、苦労しながらも何とか技術を身に付けてゆく。やがて、妻の身体に異変が起きる。リンゴは農薬なしでは生産不可能な果物だったが、その農薬が美栄子の身体を蝕んでいたのだ。繰り返し散布する農薬の影響で皮膚がかぶれ、数日間寝込むこともあった。これをきっかけに、絶対不可能と言われていた“リンゴの無農薬栽培”への挑戦を決意する秋則。美栄子の父・征冶(山崎努)の協力を得て、私財を投げ打って挑戦を続けるが、およそ10年の間、奇跡が起きることはなかった。畑は痩せ、周囲の農家には“カマドケシ(破産者)”と疎まれ、家族は貧困にあえぐ。追い詰められ、自殺を決意した秋則は1人、岩木山を登る……。とその時、荒れ果てた山野に立つ1本の樹が目に止まった。その枝には、果実がぶら下がっていたのだ。“なぜ、こんなところに……?”疑問に思いながらその樹に近づいた秋則は、そこで奇跡の糸口を掴む……。

新仁義なき戦い 組長の首

舞台は1968年(昭和43年)6月、門司港にて旅人の黒田修次は大和田組幹部で友人の楠鉄弥のために敵対する共栄会会長の正木巌を銃殺し、服役する。7年半の刑期を努めた黒田は楠を尋ねるが、そこには薬物中毒で大和田組を破門された、廃人同然の楠の姿があった。

祈りの幕が下りる時

滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。やがて捜査線上に女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が記されていることを発見する。そのことを知った加賀恭一郎(阿部寛)は心を乱し……。 類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる。主演の阿部寛をはじめ溝端淳平、田中麗奈、山崎努らレギュラー陣が続投し、新キャストとして松嶋菜々子、伊藤蘭、小日向文世らが参加。テレビドラマ「半沢直樹」などの演出を務めた福澤克雄がメガホンを取る。

舞姫

夜叉ヶ池

越前の「夜叉ヶ池」には、竜神が棲んでいるという言い伝えがあった。そしてその竜神を鎮めるには、日に3度、鐘をつかなければならないという。しかし鐘つきの老人が死んだ時、その言い伝えを信じるものはいなかった。そしてついに、竜神が大洪水と共に甦る。

八つ墓村

東京で暮らしている青年・寺田辰弥は、自分を探していた母方の祖父・井川丑松が目の前で変死したことを機に、生まれ故郷の八つ墓村を訪れる。そこは戦国時代、村人たちによって8人の落ち武者が惨殺されたという忌まわしい歴史をもつ土地だった。帰郷した辰弥の周りでは次々と奇怪な殺人事件が起こり…。 横溝正史の同名ミステリー小説を、巨匠・野村芳太郎監督が映画化。渥美清演じる名探偵・金田一耕助が事件の謎を解き明かす。

モリのいる場所

昭和49年の東京・池袋。守一が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫が住み着いていた。それら生き物たちは守一の描く絵のモデルであり、じっと庭の生命たちを眺めることが、30年以上にわたる守一の日課であった。そして妻の秀子との2人で暮らす家には毎日のように来客が訪れる。守一を撮影することに情熱を傾ける若い写真家、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣に暮らす佐伯さん夫婦、近所の人々、さらには得体の知れない男まで。老若男女が集う熊谷家の茶の間はその日も、いつものようににぎやかだった。<山崎努と樹木希林という、ともに日本映画界を代表するベテランが初共演を果たし、伝説の画家・熊谷守一夫妻を演じた人間ドラマ。30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続けたという熊谷守一=モリのエピソードをベースに、晩年のある1日を沖田修一監督がフィクションとしてユーモラスに描いていく。>

検察側の罪人

東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め......。

映画 クロサギ

黒の奔流

五十万人の遺産

長いお別れ

初の商業映画監督作「湯を沸かすほどの熱い愛」が日本アカデミー賞ほか多数の映画賞を受賞するなど高い評価を獲得した中野量太監督が、認知症を患う父親とその家族の姿を描いた中島京子の小説「長いお別れ」を映画化。これまでオリジナル脚本作品を手がけてきた中野監督にとっては、初の原作ものとなった。父・昇平の70歳の誕生日で久しぶりに集まった娘たちは、厳格な父が認知症になったという事実を告げられる。日に日に記憶を失い、父でも夫でもなくなっていく昇平の様子に戸惑いながらも、そんな昇平と向き合うことで、おのおのが自分自身を見つめなおしていく。そんな中、家族の誰もが忘れていた思い出が、昇平の中で息づいていることがわかり……。一家の次女・芙美役を蒼井優、長女・麻里役を竹内結子、母・曜子役を松原智恵子が務め、認知症を患う父・昇平を山崎努が演じた。

その後の仁義なき戦い

敗戦直後の広島・呉。復員してきた広能は、その度胸ときっぷの良さを買われ、山守組の一員となる。それを機に、弱小勢力だった山守組は組織を拡大していき、ついには他組織と全面抗争する勢力へと発展。そして、日本暴力団抗争史上で最も多くの血を流した「広島ヤクザ抗争」が幕を切る。

僕らはみんな生きている

建設会社の若手社員・高橋啓一は、恋人を残して東南アジアの国・タルキスタンへ出張することに。橋の建設プロジェクトのプレゼンをし、高橋はライバル会社の富田らと競いあっていたが、突如クーデターが勃発。高橋ら日本人はジャングルの中を逃げることに…。

続・男はつらいよ

「男はつらいよ」シリーズ第2作。車寅次郎(渥美清)は、弟分の登(津坂匡章)と北海道へ出発する前にふらりと葛飾商業学校時代の英語の恩師・坪内先生(東野英治郎)の家を訪ねた。先生の娘・夏子(佐藤オリエ)に一目惚れした寅次郎は浮かれてしまい、先生宅で飲み食いが過ぎ病院に担ぎ込まれてしまう。入院先の病院でトラブルを起こして脱走。さらに、舎弟の登と焼肉店で無銭飲食と店長の男性に暴力をふるい、警察に連行された。さすがにいたたまれなくなった寅次郎は北海道の仕事もうまくいかずに関西の京都へたどり着く。

女ざかり

水の旅人-侍KIDS-

小学生の悟は、河原で一寸法師のように小さな老武士を発見した。雷に打たれて動けなくなっていた老武士を悟が介抱すると、息を吹き返した老武士は、自分は水源地から来た水の精霊である墨江少名彦(すみのえのすくなひこ)だと名乗った。海を目指すという少名彦が元気になるまで部屋にかくまうことにした悟は、少名彦との交流を通じて多くのことを学んでいく。だが、きれいな水から離れた少名彦はしだいに衰弱していく。

女学生の友

Aではない君と

地の涯に生きるもの

地震列島

その場所に女ありて

あかね雲

雪に願うこと

赤い指〜「新参者」加賀恭一郎再び!

刑事・加賀恭一郎が"新参者"として人形町に赴任する、約2年前のこと。 入院中である恭一郎の父・隆正の病室に、恭一郎のいとこで捜査一課の刑事・松宮脩平が見舞いに訪れる。闘病生活を送る隆正の楽しみは、看護師・金森登紀子との将棋。登紀子から恭一郎が見舞いに来ていないことを聞いた松宮は、恭一郎への不信感を募らせる。 一方、会社員・前原昭夫の電話に着信が。それは、普段はめったにかけてこない妻・八重子からで…。

Making of "Departures"

香港の白い薔薇

三姉妹

幕末から明治維新までを舞台に、幕臣旗本の薄幸な三姉妹と純粋で反骨精神の旺盛な浪人を中心に、歴史上の人物と虚構の人物を交えて、激動の時代を生き抜いた人々を描く。

レッドクロス~女たちの赤紙~

Tsugumi e...

クロサギ

少年時代に父親が悪質な詐欺に遭い、家族を失うという体験をした、主人公・黒崎。青年に成長した黒崎は、少年時代の復讐を果たすため、自らも詐欺師となり悪質な最技師から金を巻き上げる「クロサギ」としての人生を歩むことを決意したのだった・・・。

世紀末の詩

LEADERS

第二次世界大戦前後、日本の未来のために、仲間を信じ、モノづくりに人生を賭けた人間たちの生き様を、史実に基づいたオリジナル作品として、トヨタ自動車全面協力のもと壮大なスケールと究極のリアリティをもってドラマ化する。

ザ・商社

日本の総合商社の苦闘と崩壊を描いた経済ドラマ。商社のアメリカ支社長が、日本の社内の権力闘争と、北米の石油市場に挑む。4か国での海外ロケなど、当時のテレビドラマとしては、空前のスケール。

けものみち

正直不動産

登坂不動産の営業マン・永瀬財地は、“嘘もいとわない”セールストークで成績No.1を維持し続ける、やり手の営業マン。ある日、アパートの建設予定地にあったほこらを壊したことから、たたりで嘘がつけない体になってしまう・・・。言わなくてもいいことまでペラペラとしゃべる永瀬に、当然お客は激怒。契約寸前の案件まで次々と台なしに――。果たして、正直すぎる不動産屋となった永瀬は生き残れるのか!?家を売る人、そして求める人の痛快な人間ドラマが、今始まる!

必殺仕置人

この世の正義もアテにはならぬ闇に裁いて仕置する! 『必殺仕掛人』('72)に続く必殺シリーズ第2弾となった『必殺仕置人』。本作には、後の必殺シリーズの約半分の作品に出演することになる"必殺の顔"ともいうべきキャラクターが初めて登場する。それが、藤田まこと演じる中村主水。うだつのあがらない同心だが、その実は殺しの天才。しかし、家ではせん&りつの母娘にお尻をたたかれるムコ殿という設定だ。この『必殺仕置人』から原作の池波正太郎を離れ、"ハッキリとした元締めを持たない""一匹狼たちの集団"などのスタイルを確立。そういった意味で、本作は"必殺シリーズの原点"的な作品と言える。中村主水以外のメンバーは、以下の通り。指三本で相手の骨を折ってしまう"必殺骨はずし(レントゲン写真による殺しの演出は必見!)"を駆使する、「念仏の鉄」。山崎努の怪演が光る。世の中の不正に怒りを燃やす、寡黙でクールな沖雅也演じる「棺桶の錠」。彼らを「鉄砲玉のおきん(野川由美子)」と「おひろめの半次(津坂匡章)」が段取り・下調べ・情報収集役としてサポートする。

ルーズヴェルト・ゲーム

中堅精密器メーカーを舞台に、倒産寸前に追い込まれた会社を守り抜く男たちの奮闘を描く物語。追いつめられた時に、運命を切り開くチャンスが待っている!男たちは"奇跡の逆転劇(ルーズヴェルト・ゲーム)"を巻き起こすことができるのか!?

雲霧仁左衛門

愛と愛

早春スケッチブック