富司純子に関連する作品一覧
侠客列伝
竜虎一代
Sweet Rain 死神の精度
死が予定されている人の前に現われて相手を7日間観察した後、その死を“実行”にするか“見送り”にするかの判定を下す、死神の千葉。雨男の彼は今まで晴れた青空を眺めたためしがない。そんな彼の今回の観察相手となるのは、27歳の薄幸なOL、藤木一恵。ある電機メーカーで苦情処理係をする彼女は、最近あるクレーマーからの執拗な電話に悩まされていた。そんな彼女にほだされた千葉は、珍しく“見送り”の判定を下すが……。
フラガール
昭和40年(1965年)、大幅な規模縮小に追い込まれた福島県いわき市の常磐炭鉱。危機的状況の中、炭鉱で働く人々が職場を失う現実・苦悩に立ち向かい、町おこし事業として立ち上げた常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生から成功までの実話を元に描いた。ハワイアンミュージックと本格的なフラダンスショーが描かれている。
緋牡丹博徒
牡丹の刺青に女を封じた男勝りの度胸と啖呵。日本映画史に燦然と輝くヒロインが誕生!藤純子の代名詞となった任侠シリーズ第1弾。博徒・矢野組の組長だった父の仇を討つため、女博徒となって旅を続ける竜子。“緋牡丹のお竜”の異名を取る彼女は、あるいざこざに巻き込まれたところを片桐という博徒に助けられ、彼に惹かれていく。
十三人の刺客
明石50万石の藩主を狙う十三人の刺客。中仙道の宿場を舞台に、武士の本質とからませながら展開するサスペンス!東映時代劇スター総出演で贈る傑作娯楽時代劇! 江戸時代後期。第12代将軍・徳川家慶の異母弟である明石藩主の松平左兵衛督斉韶は、次なる老中の座を約束されていたが、残忍な暴君たる斉韶が老中になれば江戸の政治が乱れるのは間違いない。そこで現在の老中、土井大炊頭はひそかに御目付役の島田新左衛門に斉韶を暗殺せよと密命を下す。島田は12人の刺客を集めると中山道の美濃国に向かい、落合宿を買い取り、そこで参勤交代からの帰途にある斉韶の一行を待ち伏せるが……。
緋牡丹博徒 二代目襲名
渡世修行の旅を続けていたお竜が7年振りに故郷の熊本へと帰り、念願の矢野一家が再興される。ちょうどその頃、九州筑豊地方は日本有数の炭田が開発され、川船に代わり筑豊鉄道の敷設が着々と進んでいたが、生活の糧を奪われる川人足たちの抵抗を受けていた。そんな中、矢野組初仕事として、敷設工事に着手する。だが、この仕事の遂行の特典として、今後の九州一円の敷設工事の優先権が与えられるため、川人足元締・赤不動の勘助との和解を卑劣な手段で邪魔してくる宝満組の荒木田。遂には、鉄道開会式の一番列車を脱線させ、お竜たちの命までをも狙う。お竜を庇い、その凶行に倒れる勘蔵。もはや黙過できなくなったお竜は矢代とともに宝満一家へと乗り込むのであった…。
緋牡丹博徒 花札勝負
「緋牡丹博徒」シリーズ第3弾。明治中期、渡世修行中のお竜(藤純子)は、熱田神宮大祭の勧進賭博を控える名古屋随一の西之丸一家に草履を脱ぐが、賭博を仕切る貸元の座を狙う金原一家に恩義のある渡世人・花岡(高倉健)と、双方の仁義なき抗争に巻き込まれていく。
緋牡丹博徒 鉄火場列伝
阿波花ざかり!緋牡丹と任侠三枚勢揃い!緋牡丹守る任侠三匹!阿波踊りの真っ只中、意地と怒りのドスが舞う
この勝負、受けましょう!──藤純子の緋牡丹お竜が、ドスを片手に縦横無尽に活躍する人気シリーズ第5弾。
舞台は明治中頃の四国徳島。九州熊本矢野一家二代目・緋牡丹お竜は、重病のまま徳島刑務所にいた子分・清吉の身元引き受け人として徳島に立ち寄るが、折からの嵐と清吉の死により、この土地にしばらく残ることに。お竜は通りかかった江口幸平の計らいで藍の小作人・茂作の家に世話になるが、やがて土地の旦那衆と博徒たちの悪どい仕打ちに泣く百姓たちを目の当たりにして一念発起。一匹渡世の仏壇三次、助っ人を買って駆けつけたお馴染みの熊虎親分、大阪からやってきた博徒・小城英三郎、渡世から身を引いた水運業・江口幸平らの仲間を得て、名物・阿波踊りの三日間に行われる大尽賭博で、土地の博徒たちを相手に大勝負に出る!
持ち前の義侠心から立ち上がった藤純子のお竜を中心に、鶴田浩二、若山富三郎、丹波哲郎ら豪華演技陣扮する侠客たちが勢揃いして、ダイナミックなアクションとロマン、義理人情をたっぷり魅せる娯楽巨編。
犬神家の一族
信州の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)は、腹違いの3人の娘とその息子たち、佐兵衛の大恩人の孫娘、野々宮珠世(松嶋菜々子)らを残してこの世を去る。巨額の遺産が一族の争いの元凶となることを予期した法律事務所の若林は金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼するが、ほどなく一族間で次々と殺人事件が発生する。
次郎長三国志 第三部
日本女侠伝 真赤な度胸花
あ・うん
昭和初期の東京・山の手を舞台に、中年実業家の男の友情とその妻への秘めた思いを描く人情ドラマ。昭和12年春。中小企業の社長・門倉修造は、会社勤めのまじめなサラリーマン水田仙吉とは気が合い20年来の付き合いだった。その水田が地方転勤から3年半ぶりに東京に戻ってきたため、再び門倉と水田一家の家族ぐるみの付き合いが始まった。
昭和残侠伝 血染の唐獅子
昭和初期の浅草。浅草の鳶職連合を取り纏める鳶政一家。上野での博覧会建設を請け負うことになるのだが、工事の利権を譲れと横槍を入れてくる博徒・阿久津組。言下に断る鳶政がその凶刃に倒れる。こうしたやり方に代貸しの重吉は憤りを感じ、重吉の妹、文代の恋人で鳶政の跡取りである秀次郎の兵役から帰還を心待ちにしていた。やがて帰還した秀次郎を長に迎え、鳶政は阿久津組の不正を暴き、博覧会の入札に成功する。だが、阿久津組の度重なる卑怯な邪魔立てが続き、果ては工事現場への放火までへと。工事の完了の日までと耐える秀次郎だが、遂にその手にはドスが握られる。秀次郎の助っ人として同行するのは、重吉であった・・・
昭和残侠伝 死んで貰います
昭和残侠伝 唐獅子仁義
渡世の義理で雷門一家を討った秀次郎は、客分重吉の左腕を斬り落とした。5年後、信州木曽で復讐の刃に傷ついた秀次郎を助けた芸妓は、重吉の妻だった……。悲しい宿命の男を描いた任侠ロマン。
緋牡丹博徒 お命戴きます
緋牡丹博徒 一宿一飯
シリーズ第二作。明治17年、上州で生糸の流通をめぐる勢力争いが起きる。渦中の戸ヶ崎組とつながりのある緋牡丹お竜は、急ぎ上州へ向かう。しかし戸ヶ崎組は弟分だった笠松一家に滅ぼされていた。情け容赦のないやり方を目の当たりにしたお竜は、義憤のうちに笠松一家へと乗り込む。
幕末残酷物語
日本女侠伝 鉄火芸者
尼寺(秘)物語
おもちゃ
京都の花街の置屋で雑用をこなす時子。いつか舞妓になれる日を夢見て、彼女は奉公に励んでいた。女将の里江は呉服問屋の吉川と長いこと愛人関係にあった。しかし吉川が毎月20万円もの大金を里江に貢いでいることが、彼の妻に知られてしまう。しばらくして、時子が舞妓になることになった。しかし吉川と別れた里江には、そのためにかかる費用を用意することができない。彼女はかつて袖にした三上に対し、一夜をともにするのと引き換えに、支度金を用意してほしいと願い出る。
明治侠客伝 三代目襲名
血をとめろ、声をあげるな!ぐっとこらえろ男一匹!俺は木屋辰一家の三代目!鶴田浩二の魅力がスクリーンいっぱいに爆発する任侠巨編!独自の加藤泰美学がファンを瞠目させた東映任侠映画史上に輝く傑作。 明治の大阪を舞台に、任侠渡世をひたすら守り抜いた三代目の跡目を継いで、三代目を襲名し、新興やくざと対決、男の道を切り開くまでを、多彩な興趣の中に描いた才匠・加藤泰監督の本格派任侠映画の傑作。 大阪の町を練り歩く御輿が揉み合った時、木屋辰二代目が暴漢に刺される。急を知って駆けつけた実子と浅次郎に「仕返しはするな」と戒める。刺客を放ったのは土建業界を牛耳ろうとする建材業者・星野軍次郎と土方業唐沢であった。親分の看病や工事現場への資材確保に奔走する浅次郎。今や木屋辰一家は浅次郎の双肩にかかっていた。実子の乱行ぶりを気遣う浅次郎だが、松乃屋を訪ねて娼妓の初栄の父の危篤を知り、初栄に財布を渡して帰郷させてやる。これに激怒した土方業唐沢と浅次郎の対立は一挙に表面化する。木屋辰はことごとく工事を妨害され、工事場への搬入資材は星野らによって滅茶苦茶にされてしまう。耐える浅次郎。やがて三代目を襲名した浅次郎に大きな仕事が待っていた。神戸港の護岸工事である。現場で指揮を執る浅次郎に二代目実子・春夫が星野と唐沢に殺されたという報せが入る。浅次郎は二代目から授かった白鞘のドスを握りしめ、星野建材に躍り込む。鶴田浩二が正統派侠客を演じて極めつけの三代目に扮するほか、木屋辰二代目に嵐寛寿郎、その実子に津川雅彦、丹波哲郎、毛利菊枝。敵役に大木実、安倍徹、遠藤辰雄らを配した魅力の豪華キャストで、娼妓・初栄に扮した藤純子の可憐さが強く印象に残る名編。
現代やくざ 与太者の掟
昭和32年、暴力団や愚連隊が我がもの顔で歩く新宿の街に、フラリ一人の男が降り立った。男は天涯孤独の身の上で、少年院、刑務所とヨセバ暮らしを繰り返し、今また五年の務めを終えてシャバへ出たところであった...。ある暴力団抗争の渦中に巻き込まれた一匹狼が、悪の華咲く新宿で、ドスを片手に血の雨降らす痛快アクション巨編。
緋牡丹博徒 仁義通します
関東やくざ者
任侠列伝 男
舞妓はレディ
古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だった。
八州遊侠伝 男の盃
片岡千恵蔵が、訳ありで謎多き旅がらすを演じた股旅もの。時代劇の定番の国定忠治ものの1作で藤純子のデビュー作。国定忠治処刑の噂が流れて2年。上州磯部温泉では、非情で悪名高い地元やくざの松五郎一家が祭礼を仕切るべく画策していたが、亡夫が忠治に仕えていたお志乃が女中として働く旅籠に身を寄せる源次が立ち上がる。
エイプリルフールズ
2015年4月1日エイプリルフール。1年に1度だけ嘘をついていいこの日、街は朝から様々な嘘で満ち溢れていた……。
トワイライト ささらさや
サヤは夫のユウタロウを突然の事故で亡くしてしまう。人に対して疑いを抱かないサヤが、一人で息子を抱えることを心配するユウタロウ。成仏できずに、いろいろな人の体に乗り移って、サヤのために手助けをすることに。のどかでどこか不思議な町ささらの人々に助けられながら、サヤは母親として成長する。
続・次郎長三国志
そうか、もう君はいないのか
純子引退記念映画 関東緋桜一家
明治末期、美貌と男まさりの侠気で人気を呼んでいる柳橋の鉄火芸者が、縄張りを広げようと悪辣な手段を講じる悪徳ヤクザ一家に、仲間たちと共に対抗する。
車夫遊侠伝 喧嘩辰
タスマニア物語
大陸流れ者
解夏
櫻の園 -さくらのその-
吉田秋生の人気コミックを映画化し、数々の映画賞を受賞した1990年の同名映画を、ストーリーを一新して再映画化。監督は前作と同じ中原俊。『ヤッターマン』の福田沙紀が映画初主演を飾り、さらに『理由』の寺島咲やモデルとして活躍する杏など、今後が楽しみな女優たちが演劇部員を熱演。ためらいながらもからを破ろうとする彼女たちの姿が、さわやかな感動を呼び起こす。
音楽学校を辞め名門女子校・櫻華学園に編入してきた結城桃(福田沙紀)。ある日、旧校舎のあかずの間と呼ばれる教室で、偶然「櫻の園」の台本を発見。かつて創立記念日の恒例となっていた「櫻の園」上演を復活させようと、桃と友人たちはこっそりけいこを始める。しかし、それを知った教師たちに上演を反対され、桃たちも一度はあきらめるが……。
股旅 三人やくざ
3つのシナリオを沢島忠監督が見事に1本の映画にまとめ上げている。人情とユーモアと哀愁を織り込み、3話三様の切り口で描出。主演は、中村錦之助、仲代達矢、松方弘樹。 村長・三右ヱ門に会った久太郎は、悪代官所役人・半兵ヱを斬るよう依頼される。しかし、半兵ヱは斬るに値しない人物だった「(第一話)」。貸元・金兵ヱ親分は千太郎に、遊女・おいねをさらおうとたくらむ猪之助と卯吉を斬るよう命じる(「第二話」)。
シルクハットの大親分
藤純子の緋牡丹博徒シリーズでお馴染みの人気者熊虎親分を主人公にした若山富三郎新シリーズ第1作。日露戦争で大陸に渡った四国熊虎一家がお国のためにご奉仕しようと、軍の仕事を引き受けて九州熊本へと渡る。だが仕事を独占し不当な利益を貪る鎮台一家と激突。暴虐な手段で熊虎一家を潰しにかかる鎮台一家に、熊虎親分と緋牡丹お竜が挑戦。
あ、春
あゝ同期の桜
幾多のいのちと青春が散っていった第二次世界大戦。日本の敗色濃いその末期をついた若き学徒たちの特攻出撃。ペンを武器に変え、激烈な戦局に参加していった海軍第十四期飛行予備学生の姿を描く。
人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊
最後の特攻隊
昭和19年7月のマリアナ沖海戦惨敗、サイパン島玉砕で敗色濃厚の日本。そんな中、戦いに勝ち目がないのを承知で、1日も早く戦争を終わらせ祖国を救うために特攻を志願する兵士たち。九州鹿屋基地でも、最後に残った可動全36機が、8月15日朝、大空へ飛び立っていった。
あゝ予科練
人生劇場 飛車角と吉良常
兄弟仁義 関東三兄弟
博徒一家
明治40年の賭博禁止令施行の頃、浅草荒政一家の親分・政五郎はこの機会に引退を表明、跡目を一家の三羽烏の一人に譲り、あとの二人を分家させて縄張りを分け与えた。だが、一家を思う気持ちは三者三様。各々の生き方の相違により次第に離反し、荒政一家の縄張りを狙う他の一家との闘いも絡んで、血で血を洗う凄まじい争いに発展していく。
ドリームメーカー
散り椿
享保15年。藩の不正を訴え出たために藩を追われた瓜生新兵衛。追放後も連れ添い続け、病に倒れた妻・篠は、死の床で最期の願いを新兵衛に託す。それは、新兵衛のかつての友にしてライバルであり、藩追放に関しても大きな因縁を持つ人物・榊原采女を助けてほしいというものだった。妻の願いをかなえるため故郷へ戻った新兵衛は、やがてある確証を得て采女と対峙する。過去の不正事件の真相や妻の本当の思いを知る新兵衛だったが、その裏では大きな力が彼を襲おうとしていた。<名カメラマンの木村大作が、「劔岳」「春を背負って」に続く映画監督第3作として手がけた時代劇。原作は葉室麟の同名小説>
侠骨一代
恥に生きるな、男で生きろ!蛮勇と腕力だけの暴れん坊が軍隊生活を皮切りに、幾度か悪徳やくざと対決しながら、遂に恩を受けた親分の組織を継いで大事業を成し遂げる勇壮男性編。
バラケツ勝負
大正初期、港神戸を背景に、腕がたって、女にもてて、人情にもろいバラケツ一味が結束し、敢然と歓楽街に巣食う悪徳ボスとの対決を、豪華キャストで描いたアクション巨篇。
大正初期の神戸湊川新開地は神戸最大の歓楽地帯で、博徒、バラケツ、沖仲仕などが群れ集っていた。兵庫県警本部の中で腕利きの武村久五郎刑事部長は、この地区に監視の目を向けていた。バラケツ一家の兄貴分としてこの世界に住む、かつて勘当した息子の久雄がいるからである。
恋妻家宮本
中学教師の宮本陽平とその妻・美代子は結婚27年目。ひとり息子の正が結婚して安堵する一方、ここ1年通っている料理教室が楽しい陽平は、家で妻と2人きりになると、酔いつぶれた美代子の姿に老いを感じることも増えていた。ある夜、何げなく本棚を物色した陽平は、若き日に初めて美代子に貸した本「暗夜行路」を見つけ、あまりの懐かしさに手を伸ばす。するとページの間から、美代子が捺印を済ませた離婚届が見つかる。
空気人形
古びたアパートに住み、妻も恋人もいない中年のファミレス店員、秀雄。彼が毎日ほっとするのは帰宅後、ラブドールである“空気人形”と接するひと時だ。ある朝、空気人形は突然心を持ち、秀雄が仕事に出掛けてから、メイド服を着て外出。アパートの外の世界に今まで無かった解放感を覚える。やがて空気人形はレンタルビデオ店でバイトするようになり、店員の純一に一目惚れ。だがラブドールと人間は異なり、恋の成就は難しかった。
日本女侠伝 侠客芸者
「緋牡丹博徒」シリーズと並ぶ名花・藤純子の“日本女侠伝”シリーズ第1作。高倉健、若山富三郎ら豪華キャストで贈る任侠映画の魅力満載。
明治の末期、石炭ブームに沸く九州博多。男まさりの気風と度胸で評判の鉄火芸者・信次は、匂うばかりのあでやか美人。土地のやくざ・万安一家と手を組んで、九州一の炭坑主にのしあがろうとする大須賀などになびくものではない。信次が心の中で惚れているのは、花田炭坑の納屋頭・清吉。信次は大須賀勢のドスに囲まれても艶然と微笑み返すだけ。やがて大須賀は、買収をキッパリ拒む花田炭坑を爆破。堪忍袋の緒が切れて単身殴り込んだ清吉は、宿敵大須賀を叩き斬って自らも死んでゆく。血染めの清吉を抱く信次・・・。
昭和残侠伝 一匹狼
武井繁次郎にとって桂木竜三は親分の仇だった。繁次郎は銚子にほど近い港町に潮政親分の娘を連れ帰る。潮政は水揚げの独占をもくろむ川銀一家とにらみ合っていた。折しも桂木は川銀の客分となり、繁次郎を斬るように命じられるが…。
日本女侠伝 激斗ひめゆり岬
緋牡丹博徒 お竜参上
山桜
嫁ぎ先に馴染めず苦しい日々を送る野江が山桜の下で出会ったのは、かつて縁談を断った武士・弥一郎。年貢に苦しむ農民を目にした弥一郎は正義を貫こうとするが……。藤沢周平の短編を田中麗奈、東山紀之主演で映画化。
日本侠客伝 花と龍
“支那で果樹園を作るのが夢だ”という玉井金五郎は生来の気ッ腑のよさと度胸で男をあげ、一家を興すまでになった。その頃、戸畑港では、永田・大庭組と伊崎組一派とが荷役をめぐって争っていた。金五郎は、伊崎の挑戦を受けて立つ。金五郎の肩には、女賭博師・お京が彫った花と龍の刺青があった。
人生、いろどり
徳島県の山間部にある上勝町は人口の約半数が高齢者で、さらには過疎化の一途をたどっていた。そんなある日、農協職員が葉っぱや草を料理のツマとして売ることを提案する。周囲は冷ややかな目を注ぐが、幼なじみの女性3人が葉っぱビジネスに参加することになり、やがて売上高2億6,000万円をたたき出すしっかりとした事業へと成長していく。
日本暗殺秘録
時代を問わず、反体制に燃える者たちの情念と生きた姿を描いていく。【収録内容】「桜田門外の変」「大久保暗殺事件」「大隈暗殺事件」「星亨暗殺事件」「安田暗殺事件」「ギロチン社事件」「血盟団事件」「永田暗殺事件」「ニ・二六事件」
日本女侠伝 血斗乱れ花
獄中の顔役
昭和30年前後、ある地方都市。刑務所を出所した速水は世話になった田島組に戻るが、田島組は新興勢力の本間組と対立していた。速水は組長の娘・敏子にひそかに好意を抱くが、田島組のある組員が本間組に射殺されてしまう。速水が単身、本間組に殴り込みをかけると警察に逮捕されて、ふたたび懲役へ。そこで昔なじみの流れ者・黒島と再会するが、黒島は本間組の世話になる身だった。塀の外では田島組と本間組の抗争が激化する。
渡世人列伝
日本侠客伝
深川で運送業を営む木場政組は、ライバルである沖山運送の妨害工作に悩まされていた。争いを好まぬ木場政が病死したことから、沖山運送はますます勢力を伸ばしていく。除隊し組に帰ってきた辰巳の長吉は、組が小さくなっていくことに心を痛める。木場政の子分である赤電車の鉄が、沖山兄弟の手により殺害される事件が発生するが、沖山はすでに警察署長や代議士を抱えていた。木場政に恩義のある客分の清治は、日に日にエスカレートする沖山運送の営業妨害を許すことができず、一人で沖山組に殴り込みをかけるが、逆に返り討ちに遭ってしまう。
隠密剣士
柳生武芸帳 剣豪乱れ雲
柳生武芸帳 片目の忍者
オリエント急行殺人事件
東京と下関を結ぶ、初の豪華寝台列車「オリエント急行」がデビュー。仕事に来ていた勝呂武尊(野村萬斎)という探偵が東京にもどるため乗車、その夜に殺人事件がおきます。殺されたのは笠原健三・通称かさけん(佐藤浩市)。剛力家の娘誘拐事件の犯人とされたが証拠不十分で勝訴した人物です。勝呂武尊は殺人事件が起きた車両に乗っていた乗客をそれぞれ食堂車に呼び、事情聴取していきます。
博奕打ち 総長賭博
博徒の秘匿されてきた世界を赤裸々に描く博奕打ちシリーズ。東京江東地区に広大な縄張りを持つ天竜一家の総長跡目相続をめぐって飛び交うドスの雨! 出演者には、鶴田浩二をはじめに、藤純子、桜町弘子、若山富三郎、名和宏らの多彩な顔ぶれ。そして、メガホンは俊英・山下耕作が担当し、同シリーズに強烈なドラマ性を注入する。
昭和9年春、天竜一家の総長が倒れた。早速、一家内六人衆の各組長と総長兄弟会親分衆とが寄合いを持ち、中井組組長の信次郎が跡目に推挙されたが、自らは辞退。これを受けて総長兄弟会仙波組組長は、二代目を総長の娘婿である石戸組組長に決定し、その代目披露の大花会を伊豆修善寺温泉で開くこととした。その花会の日、仙波は政界の黒幕・河島と結託し、二代目石戸を抱き込んで天竜一家を乗っ取り、花会のテラ銭を河島の大日本国志会に上納しようと企んでいた。それを知った石戸は憤然と拒否を表明するが、石戸は花会たけなわの夜、仙波の刺客によって無残な死を遂げる。息を引取る直前、石戸から仙波の悪事を聞いた信次郎は怒りと激情からドスを取る。
女渡世人
「緋牡丹博徒」シリーズでお馴染みの藤純子が、一匹渡世の女博徒として颯爽登場する新シリーズ第1弾。
時は大正、舞台は信州。生き別れの母を探し求めながら、渡世修業の旅を続ける天涯孤独の主人公・妻恋いお駒が、ひなびた温泉街の乗っ取りを企む博徒に対し、流れ者・筑波常治と白刃を揃えて闘う物語。主演・藤純子が、拳銃、長ドスを器用にこなす男まさりの一匹渡世・妻恋いお駒に扮して、「緋牡丹博徒」シリーズのお竜とは違った魅力を披露。また、鶴田浩二が流れ者・筑波常治に扮するほか、芦屋雁之助、北村英三、遠藤辰雄、汐路章、木暮実千代、水森亜土、正司敏江・玲児、白木みのるら、賑やかなキャスト陣が顔を揃えて、股旅ムードもたっぷりに放つ本格任侠映画。
日本ダービー 勝負
実在の厩舎“尾形厩舎”を興した調教師・尾形藤吉の半生をモデルに、日本ダービーの歴史を綴りつつオールスター共演で描く競馬映画。ダービーに生涯の夢を託す主人公の意地とド根性を通して、人と人、人と馬との触れ合い、勝負に生きる赤裸々な男の姿を描く。また1932年の第1回ダービーから、'69年の第36回までの代表的レースの実写場面を随所に盛り込んで、'70年度出場のサラ四才馬の調教状況も詳細に紹介している。
ごろつき部隊
新吾番外勝負
お尋ね者七人
女渡世人 おたの申します
大奥(秘)物語
シルクハットの大親分 ちょび髭の熊
次郎長三国志
時代劇の巨匠・マキノ雅弘監督が多年のキャリアを生かして描いた“次郎長映画決定版”となるシリーズ第1作。清水の米屋の倅・長五郎が、清水港一の侠客・次郎長となり一家を作りあげるまでを描いた娯楽大作
大阪ど根性物語 どえらい奴
長谷川幸延の『冠婚葬祭』を中島貞夫、鈴木則文による脚色で映画化。鈴木則文の第1回監督作品。東西人気タレントが総出演して、浪花っ子のど根性を、恋、笑い、涙とバラエティに富んだ展開で描く人情喜劇。時は大正、第一次大戦後の不況の波に覆われた大阪に、葬式の近代化を志す一人の青年、大木勇造がいた。老舗葬儀屋・駕為で働く勇造は、運送屋にヒントを得て自動車で仏様を運ぶ≪霊柩車≫を発案。しかし昔気質の親分に理解されず勘当されてしまう。
日本侠客伝 関東篇
顔役
「日本侠客伝」の笠原和夫「狼と豚と人間」の深作欣二それに「いれずみ突撃隊」の石井輝男が共同でシナリオを執筆、石井輝男が監督したアクションもの。撮影は「牝」の星島一郎。 鶴田浩二、高倉健ほかオールスターキャストでおくる東映ギャング映画の決定版!埋立地工事の利権をめぐる熾烈な抗争を、「網走番外地」シリーズの石井輝男監督がシャレたタッチでスリリングに描く。関東城政会の幹部・中神は、埋立地整地工事の権利獲得と、それを狙う関西同志会の東京進出阻止を命じられるが、関西同志会系甲田組の妨害は激化していた。なかなか進展しない事態に焦れた中神の舎弟・早見は、市長を脅迫して事を進めようとするが…。
海獣の子供
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、長い夏休みの間、家にも学校にも居場所がなく、父親の働いている水族館へと足を運ぶ。そこで彼女は、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海と、その兄である空と出会う。やがて3人が出会ったことをきっかけに、地球上でさまざまな現象が起こりはじめる。
この空の花 長岡花火物語
新潟県長岡市に暮らす昔の恋人だった教師の片山から、生徒が創作した「まだ戦争には間に合う」という名の舞台と花火を見てほしいと手紙で伝えられた地方紙記者の玲子。その機会を生かし、彼女は東日本大震災の被災者を迅速に受け入れた同地の様子も見て回ることに。市内を旅する中で不思議な出来事と人々に次から次へと遭遇する玲子は、それらすべてが空襲や地震から立ち直ってきた長岡の歴史と密接にかかわってくることに気付く。やがて彼女の旅は、過去、現在、未来といった時間を超越したものへと変わっていく。
男の勝負 白虎の鉄
博徒対テキ屋
浅草にデパート進出を計る資本家と伝統的な露店業を生活の糧とするテキ屋との間には不穏な空気が流れていた。浅草界隈きってのテキ屋の名門・菊屋一家の四代目・貴島政吉には竜太郎と勝男の二人の息子があった。叔父から不義の子と聞かされた竜太郎は家を飛び出し、菊屋一家を目の仇と狙うテキ屋・滝岡と上州馬賊の小松といざこざを起こして留置所に。身柄を引き受けに来た菊屋一家の水野から、勝男が家を飛び出した事を知らされた竜太郎は、勝男に自分の出生の秘密を打ち明け説得するのだった。テキ屋同士の内紛をよそに、杉屋デパートの大島社長は建設計画を着々と進めていた。が、大島は竜太郎から命を張ってテキ屋の生活を守ろうとする菊屋一家の熱意を聞かされ、建設工事を2年間延期する事を約束。この吉報を聞こうとやって来た政吉は小松に襲われ命を落とす。竜太郎は単身、滝岡一家へ殴り込みをかける…。
男の勝負
男の勝負 仁王の刺青
喧嘩で師匠から破門された浪曲師・政五郎は、女房・お袖とともに大阪に向かった。だが、興行主から相手にされない政五郎は仕方なく山根一家の人足になる。滝井組の若衆を叩きのめした政五郎は、滝井組組長・伊三郎に素手の勝負を挑まれてしまった。政五郎は社会底辺の人々を助けるために、山根一家に入る。米騒動が大阪でも勃発、政五郎は騒動の責任をとり刑務所に入った。出所後、山根組の二代目になった政五郎は伊三郎と義兄弟の契りを結ぶ。だが、敵対する石津組は二代目襲名花興行の妨害を企み、単身掛け合いに来た伊三郎を惨殺した。石津を倒すため政五郎は殴り込みに向かう。
明日への遺言
第二次世界大戦終了後、戦争末期に名古屋を空爆した米軍捕虜を処刑した責任を問われ、B級戦犯として裁判にかけられた岡田資中将。裁判で彼は「一般民衆への無差別爆撃の責任は誰が負うのか、命令により実行した部下の責任は誰が負うべきなのか」と堂々と信念を主張し、戦勝国アメリカによる法廷を戦い抜く。
無頼漢仁義
博奕打ち 流れ者
渡世の義理から仲間とともに殴り込みをかけた舟木栄太郎は、凄絶な戦いの末見事相手を倒す。一緒に殴りこんだ老侠客・仁助は深手を負い、栄太郎に別れた妻と娘・とみに届ける金を託し息を引き取った。それから5年。とみを探す栄太郎は深川木場の木場政一家に草鞋を脱ぎ、そこでとみと出会う。.
椿の庭
博徒
サマーウォーズ
2010年夏。健二(神木隆之介)は高校2年生の草食系男子。数学オリンピックへの出場を逃し、夏休みの予定は世界中の金融やインフラを担うシステム“OZ”の保守点検をするバイトだけ。ある日、健二は先輩の夏希(桜庭ななみ)に頼まれ、長野県上田市にある彼女の実家に行くことに。憧れの先輩との旅に胸を躍らせる健二。しかし夏希は曾祖母・栄(富司純子)の誕生祝いのために親戚一同が集合した場で、突然、健二が自分のフィアンセだと紹介!実は、夏希が健二を連れてきたのは、病気がちな栄を安心させるための苦肉の策。うろたえながらも、健二はフィアンセのふりをすることになってしまう。
個性豊かな面々が集まり賑やかな宴会がスタートするが、そこに曾祖父の隠し子・侘助(斎藤歩)が現れた。一族の異端児である侘助の登場で、楽しかった宴会の雰囲気は一変。さらに翌朝。仮想世界のOZが何者かによって荒らされ、現実社会でも各所で大混乱が勃発。しかも何故か、健二がその混乱を巻き起こした張本人だと報道されてしまい…!?
次郎長三国志 甲州路殴り込み
和やかな一時を過ごす次郎長一家。そこへ、小政と名乗る渡世人が、次郎長一家の投げ節・お仲の消息を知らせに駆けつけた。お仲は、赤鬼の金平の仇討ちに次郎長一家を狙う甲府の猿屋の勘助の動向を探りに行ったのだが、勘助のところに草鞋を脱いだ小政の眼力で人質として捕らわれてしまったのだ。次郎長と勘助の揉め事を知らない小政だったが、勘助の汚い渡世を嫌って、次郎長に知らせに来たのだった。小政の案内で甲州へと急ぐ次郎長一家。義兄の大熊一家とお蝶が後を追う。甲州に着くと、案の定、勘助が待ち伏せていたが、次郎長一家と大熊は、小政の助けもあってお仲を無事救出。勘助は息を引き取った。渡世仁義の掟でも、喧嘩は喧嘩、兄貴分の大熊と別れた次郎長一家は、旅慣れないお蝶とともに兇状旅を余儀なくされる。だが、お蝶の優れぬ健康を慮った石松は、勘助殺しの下手人として自首すると言い出した。その言葉に、次郎長とお蝶は喜び、一家の固い結束を見た小政は、自分も子分にしてほしいと頼み込む。そんな中、お蝶の容態が悪化するが…。
ふたり
北尾実加が中学2年の時、高校2年の姉・千津子は、成績優秀でピアノが上手くスポーツも得意で、高校の演劇でヒロインを務め、教師や同級生からも慕われていて、実加も憧れていた。しかし、ある日の登校中に交通事故に巻き込まれ、突然この世を去ってしまう。ところがその後、死んだはずの姉の声が実加の頭の中に聞こえてくるようになった。姉の声は自分にしか聞こえないけれど、自分を確実に見守ってくれていた。
いれずみ判官
桜吹雪の刺青と胸のすくような啖呵でおなじみの“遠山の金さん"を鶴田浩二主演で描いた娯楽時代活劇。
日本大侠客
九州の侠客議員として知られる吉田磯吉の長男・敬太郎が書いた自伝をもとに、マキノ雅弘監督が鶴田浩二主演で映画化。明治中期、新工業地帯として胎動し始めた北九州の港町・若松を舞台に、熱烈な郷土愛に燃える吉田磯吉が青春の全てをかけて悪徳ヤクザ一家に敢然と闘いを挑む。磯吉を慕い、彼のピンチを救う鉄火芸者・お竜を藤純子が好演。この役は後年、藤純子の当たり役である『緋牡丹博徒』シリーズの女侠客・緋牡丹のお竜の原型となった。
大笑い殿さま道中
めくら狼
一心太助 江戸っ子祭り
「日本侠客伝 白刃の盃」の中島貞夫の同名原作(『平凡』連載)を、自身と、「任侠柔一代」の金子武郎が共同で脚色し、「兄弟仁義 関東三兄弟」の山下耕作が監督した歌謡時代劇。撮影は「お尋ね者七人」の鈴木重平。
旗本やくざ
時は元禄。幕府の財政が困窮し老中は米価の値上げを図るが、江戸っ子たちが騒ぎ始めたため、直参旗本赤柄組に取り締まりを命じる。しかしそれもうまくいかなかった。老中は町奴と旗本を喧嘩させて、それを口実に取り潰そうと目論むのだが…。
遊侠列伝
昭和初期、兄貴分の妹と駆け落ちした主人公が、その幸せもつかの間、愛する妻に死なれて一人息子を連れて旅を続けるが、恩義ある親分が殺されたのを知り、幼い子どもと彼を慕う娘をふり切って、仇討ちのために単身殴り込む!
主演の高倉健が、見事なドスさばきを魅せながら、テキ屋魂を画面いっぱいに叩き付ける任侠娯楽大作。メガホンをとる小沢茂弘監督が、渡世の義理と人情の板ばさみに苦悩する男の哀愁や、人情の機微を描き出した意欲作。
博徒列伝
ある博徒一家の二代目襲名をめぐって、二代目を押し立てる侠気の組長と、そのシマを狙う卑劣な大博徒一家が大激突!その争いの中、関東の大親分との友情、殺し屋との名勝負、鉄火肌の芸者との華麗な恋が鮮やかに織り交ぜられていく。
義理と人情に支えられた任侠道の美しさを真っ向から謳いあげる中に迎える、日本刀が縦横に飛び交う大殺陣のクライマックス!
高倉健、鶴田浩二、若山富三郎、菅原文太、藤純子、北島三郎といったオールスターが顔を揃えて、ベテラン小沢茂弘監督が任侠映画の魅力を華麗に映像化。
日本侠客伝 雷門の決斗
日本侠客伝 血斗神田祭り
日本侠客伝 斬り込み
日本侠客伝 白刃の盃
DIVOC-12
喪失感を抱えたまま生きている男の前に、突然1人の女性・アンナが現れた。2人は時空を超えて旅に出る(「名もなき一篇・アンナ」)。幼少時代を過ごした家の上にそびえ建つホテルの中で、女は自分の部屋が見つけられないでいた(「流民」)ほか。
おゝい雲!
肉体の盛装
源義経
源平戦乱の時代、悲劇の武将・源義経の生涯を描く。有名な京の五条の橋での弁慶との対決や、屋島や壇ノ浦の合戦など名場面の連続と、主演の尾上菊之助の当時23歳という若さが評判になった。
大奥
幾度となくTVドラマ化された『大奥』の第1作。徳川幕府265年の繁栄を支えた江戸城大奥を舞台に、繰り広げられる女たちの人間模様と愛憎劇を描いたオムニバス。豪華女優総出演の競演が見所。徳川家の居城・江戸城。その広大な本丸の奥に、大奥と呼ばれる外部とは切り離された一角があった…。
竹内涼真の撮休
オリエント急行殺人事件
「三谷幸喜×アガサ・クリスティー」夢のコラボレーション、さらには豪華キャストの競演で注目を集めているフジテレビ開局55周年企画の大きな目玉、三谷幸喜版『オリエント急行殺人事件』。
三谷のオリジナルでお送りする第2夜は、時間と空間を広げ、犯人の視点から事件を再構築。犯人側から事件を振り返り、犯行に至るまでの経緯を丹念に描く。それは綿密な犯罪計画に裏打ちされた、驚異の復讐劇だった。
原作をこよなく愛する三谷にしかなし得ない、驚がくの展開が待ち受ける。かつてない超豪華な容疑者たちの命を懸けた物語。まだ世界の誰も見たことのない『オリエント急行殺人事件』がここに誕生する。
わが家の歴史
政子(柴咲コウ)と大造(佐藤浩市)の間に生まれた実は愛されてすくすくと成長していた。大造は仕事も順調で、東京と博多を往復する激務をこなす日々を送っていた。宗男(佐藤隆太)は芸能界で仕事を得て、波子(堀北真希)は雑誌の編集長に抜擢され、房子(榮倉奈々)はあこがれの手塚治虫(藤原竜也)のアシスタントになった。義男(松本潤)は大学に戻り、亡くなったゆかり(長澤まさみ)を吹っ切るため、一心にロケットの研究にいそしむ。ところがある日、ゆかりにそっくりな夜の女を宗男が目撃。それを聞いた義男はゆかりを探し続ける…。大造は胃の不調を訴えながら、忙しさを理由に検査を拒んでいた。政子が大造を説得、病院へ連れていく。結果は末期の胃癌。政子は、博多にいる本妻・千晶(天海祐希)へ知らせる。大造本人には事実を伏せて博多の病院へ入院させることになった。気丈に振る舞う政子。そして大造を笑顔で見送ろうとする八女家一家。幼い息子のためにも回復したい大造。何があっても生きて欲しい八女家一家。
家族の祈りは通じるのか…。
天地人
人々が己の「利」を求めて争った戦国の世。「義」の志を胸に、「愛」の一字を兜の前立てに掲げ戦った武将がいた。越後上杉家の家老・直江兼続である。幼少時から上杉景勝に小姓として仕えた兼続は、上杉謙信から「義」の精神を教えられ、その志を受け継ぐ「唯一無二の弟子」となる。しかし謙信の死後、一枚岩を誇った上杉家は後継者争いから分裂。それは景勝・兼続主従の「義」と「愛」を懸けた戦いの始まりであった。
てっぱん
広島県尾道市(向島)に生まれたヒロイン・村上あかりは、ある日自宅の鉄工所を訪れた祖母・田中初音(はつね)により、自分が村上家に養子縁組されたことを知る。 高校を卒業後、大阪の会社に就職するものの、会社の破産手続きにより失職し、困難はあったものの、鰹節をつくる会社に就職。祖母の家に転がり込み、下宿をしている祖母の家に暮らしている様々な人に出会いながら、かつて母親と祖母が切り盛りし閉店していたお好み焼きの店を再度復活させ、息を吹き返させ周りの協力をえながらも笑いあり感動ありの庶民派ホームドラマである。
偽装の夫婦
嘉門ヒロ、45歳。彼女の笑顔は、美しく穏やか。その微笑みと人当たりの良さで「孤高の美女」・「理想の女性」と慕われるが、実は彼女……大の人嫌いである。彼女の心の中にうごめく他人への毒は尽きることがない。今まで、彼女が本気を出すと、幾度となく誰かが傷ついてきた。大学時代、たった一人だけ心から愛した男にも逃げられた。その過程が、彼女の心を固く閉ざし、今の彼女を作りあげてしまったのだ。 「一生ひとりで生きよう」、そう決めていた彼女だったが、かつて愛した男との偶然の再会から、突如、結婚宣言することになる。しかし、それは……偽装結婚だった。“本当のパートナー”とは何か?新しい夫婦の形を描くラブストーリー。
大坂城の女
『大奥』(1968年)の好評を受けて、放送終了の約1年後に関西テレビ・東映で製作された。後には『大奥』と『大坂城の女』の後続番組であった『徳川おんな絵巻』を合わせて「大奥シリーズ三部作」とも呼ばれた。
琉球の風 DRAGON SPIRIT
17世紀初頭、薩摩の侵攻で苦難に陥った琉球王国が舞台。近代琉球の発展に尽くす主人公・啓泰と琉球舞踊家の弟・啓山を中心に、若者たちの人間模様を描いた。大河ドラマ初の半年間放送。総集編の一部を沖縄言葉で放送した。