高良健吾に関連する作品一覧
水は海に向かって流れる
「私、一生、恋愛なんてしないから」 通学のため、叔父・茂道(高良健吾)の家に居候することになった高校生の直達(大西利空)。だが、どしゃぶりの雨の中、最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さん(広瀬すず)だった。案内されたのはまさかのシェアハウス、いつも不機嫌そうにしているが、気まぐれに美味しいご飯を振る舞う26歳の OL ・榊さん、親に黙って脱サラしたマンガ家の叔父・茂道(通称:ニゲミチ)、女装の占い師・颯(はやて)、海外を放浪する大学教授・成瀬(なるせ)...と、いずれも曲者揃いの男女5人、さらには、拾った猫ムーをきっかけにシェアハウスを訪れるようになった直達の同級生で颯の妹・楓(かえで/當真あみ)も混ざり、想定外の共同生活が始まっていく。そして、日々を淡々と過ごす榊さんに淡い想いを抱き始める直達だったが、なぜか「恋愛はしない」と宣言する彼女との間には、過去に思いも寄らぬ因縁が......。
フィッシュストーリー
2012年。彗星が地球に激突するまであと5時間。人々が方々へ避難し静まり返った街で唯一つ営業を続けるレコード店があった。そこにいるのは、店長と不気味な車椅子の客、谷口。“もうすぐ世界が終わる”と語る谷口に、店長は“正義の味方が世界を救う”と返す。店内には70年代に解散したマイナーなパンクバンドの曲“FISH STORY”が流れていた。1982年。気の弱い大学生、雅史は仲間と車で合コンに参加。その最中、1人が“FISH STORY”という曲にまつわる不気味な噂を語り始める。無音になる1分間の間奏の間に、女性の悲鳴が聞こえるという。
蛇にピアス
東京・渋谷の盛り場に出入りしている19歳のルイは、顔中にピアスをして舌の先をスプリットタンにした青年アマと出会い、タトゥーなどの身体改造に興味を覚えるとともに、彼と恋に落ちる。アマは繊細さと凶暴さが同居する奇妙な性格で、ルイは彼に惹かれつつ、彼から紹介された彫り師シバとも肉体関係を持つように。やがてルイが体に大きなタトゥーを入れようと決意する一方、アマが街でケンカしたチンピラが死んでしまう事件を起こす。
ソラニン
OL2年目の芽衣子は、バンドマンの種田と同棲しながら、互いに寄り添って東京の片隅で暮らしている。二人は不透明な未来に確信が持てないでいた。芽衣子は会社に辞表を提出、音楽の夢を持ちながらフリーターをしている種田は、バンド活動に専念することを決意する。ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込むが……。
あちらにいる鬼
井上荒野が、父である作家・井上光晴と母、2021年11月に死去した瀬戸内寂聴をモデルにして創作した同名小説を原作とする「あちらにいる鬼」。人気作家の長内みはるは、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家・白木篤郎と男女の関係になる。一方、篤郎の妻である笙子は、夫の手当り次第とも言える女性との関係を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていた。だが、みはるにとって篤郎は肉体関係だけにとどまらず、“書くこと”によるつながりを深めることで、かけがえのない存在となっていく。
止められるか、俺たちを
1969年、原宿のセントラルアパートに"若松プロダクション"はあった。当時33歳の若松孝二が作り出すピンク映画は若者たちを熱狂させ、時代の先端を駆け抜けていた。 21歳で"若松プロダクション"の門を叩いた吉積めぐみの目を通して、若松孝二と共に映画、青春、そして恋、なにもかもが危うくきらめいていた一瞬の時を描く、青春群像劇! 2012年10月17日の若松孝二監督逝去から6年。いまや日本映画界を牽引する俊英白石和彌が、師匠若松孝二が時代と共に駆け抜けた若き日を描きだす。白石監督自ら「映画を 武器に戦ってきた若松さんの声をもう一度聞きたい」と企画した本作『止められるか、俺たちを』は、記念すべき若松プロダクション映画製作再始動第一弾となる。 主演は門脇麦、若松プロダクション助監督・吉積めぐみ役を熱演。そして若松孝二役は若松組常連・井浦新。 こんな若松プロ、こんな青春、誰も観たことない———
倫敦ノ山本五十六
日本はなぜ、あれほど凄惨な戦争へと突き進んだのか-。 開戦前の昭和9年、一人の海軍将校がロンドンに降り立った。その男は、のちに真珠湾攻撃を指揮することになる提督・山本五十六。国家の命運を背負い、アメリカをはじめとする列強との軍縮交渉に臨もうとしていた。
「交渉が決裂すれば、日本は国際社会でさらに孤立する」。アメリカの絶大な国力を知り、戦争は避けるべきだと考える五十六は、ぎりぎりまで決裂回避への道を探り続ける。しかし、軍備拡大を目指す本国の海軍首脳部から、「結論ありき」の交渉を命じられて・・・。 優先するべきは、国民の命か、国家の誇りか。
組織の中で板挟みになり苦悩の末に、五十六が下した「ある決断」とは? 太平洋戦争の始まりから80年。NHKの独自取材で明らかになった、海軍内部の極秘文書にもとづく実録ドラマ。
山本五十六を演じるのは、香取慎吾さん。国民から「英雄」と呼ばれるようになる以前の、海軍という組織のなかでもがき続けた、新たな「山本五十六像」に挑みます。 80年あまり封印されてきた実話に基づく、開戦秘話にご期待下さい。
M
ノルウェイの森
37歳の僕は、ハンブルク空港に到着した飛行機のBGMでビートルズの「ノルウェーの森」を聴き、激しい混乱を覚えた。そして学生時代のことを回想した。 直子とはじめて会ったのは神戸にいた高校2年のときで、直子は僕の友人キズキの恋人だった。3人でよく遊んだが、キズキは高校3年の5月に自殺してしまった。その後、僕はある女の子と付き合ったが、彼女を置いて東京の私立大学に入学し、右翼的な団体が運営する学生寮に入った。僕のやるべきことは、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くことだった。
ケンタとジュンとカヨちゃんの国
キツツキと雨
人里離れた山間の村。木こりの岸克彦(役所広司)は、早朝から仲間と山林に入り、木々を伐採して生計を立てていた。妻に先立たれ、今は息子の浩一(高良健吾)と2人暮らし。定職に就かずにふらふらしている浩一に、克彦は憤りを覚えていた。妻の三回忌はもうすぐ。ある朝、田舎道を行く克彦は、車が溝にはまって立ち往生している2人を発見する。ゾンビ映画の撮影にやってきた映画監督の田辺幸一(小栗旬)と鳥居(古舘寛治)だった。なりゆきから、2人を撮影現場まで案内することになった克彦は、そのままゾンビのメイクでエキストラ出演する羽目になる。木こり仲間たちから出演をネタにされ、まんざらでもない克彦。撮影途中の映像を見るラッシュ試写に呼ばれた彼は、小さく映る自分のゾンビ姿に思わず苦笑いする。傍らでは幸一が、自分の腕を噛みながら、苦々しい表情でスクリーンを見つめていた。現場では、大勢のスタッフやキャストから質問攻めにあい、頭が混乱して昏倒してしまう幸一。そこへたまたまやってきた克彦は、弁当を食べながら幸一に年齢を尋ねる。彼が25歳だと聞いた克彦は、生い茂る松の木を指さし、“あそこに松が生えてるだろ。あの木が一人前になるのに、ざっと100年はかかるよ。”と告げる。またある日、露天風呂から上がり、克彦と一緒にそばをすすっていた幸一は、父親が買ってきたビデオカメラをきっかけに、映画を撮り始めるようになったことを語る。しかし、実家の旅館を継がなかったことで、父親は後悔しているだろうと。克彦は“後悔なんかしてねえよ。自分の買ってきたカメラが息子の人生を変えたんだ。嬉しくてしょうがねえだろうよ。”と幸一を諭すのだった。やがて克彦は積極的に撮影を手伝うようになり、撮影隊と村人たちとの間に、少しずつ一体感が生まれてゆく。やがて、撮影はいよいよ佳境を迎える……。
雪国 -SNOW COUNTRY-
雪国に向かう汽車の中で、島村は病人の男(行男)に寄り添う若い娘(葉子)を見る。ガラス窓に映る2人は夫婦のようにも見え、どこかこの世ならぬ幻灯のようでもあった。そして、宿に入った島村が半年ぶりに再会した駒子は、芸者になっていた。一晩をともに過ごす島村と駒子。翌日、駒子の住む部屋を訪れた島村は、そこで葉子に会う。病の行男も同居しているようだった。行男と自分が幼なじみであると語る駒子。しかも、駒子が芸者に出たのは、行男の治療費のためだったという。それなのに、なぜ行男に寄り添っていたのは葉子だったのか。駒子、行男、葉子——。3人を結んでいる糸が次第に明らかになってゆく。だが、すべてが「徒労」であると感じる島村の目に映っていたのは…。
東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-
2022年7月30日に製作が発表され、同年11月14日に正式タイトルが決定し、2023年GWに『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(とうきょうりべんじゃーずつー ちのはろうぃんへん うんめい)、同年夏に『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(とうきょうりべんじゃーずつー ちのはろうぃんへん けっせん)の前後編2部作での公開となる事が発表された
苦役列車
時代は昭和後期(主人公の生年からの計算や劇中のカレンダーから1986年と思われる)。19歳の北町貫多は、日雇い労働で生計を立てている。貫多が幼少の折、彼の父親が性犯罪を犯したことで家庭は崩壊した。両親の離婚、数度の転校を繰り返すなかで鬱々とした青春時代を過ごす彼は将来への希望を失った。やがて中学校を卒業した彼は、母親からむしり取った金を手に家を飛び出し、港湾での荷役労働に従事することで一人暮らしを始める。日当の5500円は即座に酒代とソープランド代に消えていく。将来のために貯金するでもなく、月の家賃のため金を取り置くわけでもなく、部屋の追い立てを食らうことも一度や二度ではない。こうして貫多は、義務教育後の4年間を無為に過ごしていたのだった。
白夜行
昭和55年、ある廃ビルで、質屋の店主が殺される事件が発生。決定的な証拠が不十分のまま、警察の捜査は打ち切られるが、担当刑事の笹垣は、ガス中毒死をとげた容疑者、西本文代の10歳の娘である雪穂の妙に大人びた態度と、被害者の息子でどこか暗い目をした10歳の少年・亮司の姿が脳裏に焼き付き、妙な割り切れなさを覚える。それから歳月は流れ、大人に成長した雪穂と亮司の周囲で、再び不可解な事件が続発するようになる。
横道世之介
長崎県の港町で生まれ育った横道世之介は、大学に進むために東京へと向かう。周囲の人間を引き付ける魅力を持ち、頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格である世之介は、祥子から一方的に好かれてしまう。しかし彼は、年上で魅力的な千春にぞっこんで……。
アナウンサーたちの戦争
国民にとって太平洋戦争はラジオの開戦ニュースで始まり玉音放送で終わった。奇しくも両方に関わったのが天才と呼ばれた和田信賢アナ(森田剛)と新進気鋭の館野守男アナ(高良健吾)だった。1941年12月8日早朝、和田は大本営からの突然の電話を受け開戦の第一報を震える手で書き取った。その原稿を後輩の館野が興奮気味に読み上げ、たちまち国民は熱狂した。以後、和田も館野も緒戦の勝利を力強くラジオで伝え続け、国民の戦意を高揚させた。同僚のアナウンサーたちは南方占領地に開設した放送局に次々と赴任し、ラジオを使って現地の日本化を進めた。和田の恩人・米良忠麿(安田顕)も“電波戦士”として前線のマニラ放送局に派遣される。一方、新人女性アナウンサーの実枝子(橋本愛)は、雄々しい放送を求める軍や情報局の圧力で活躍の場を奪われる。
やがて戦況が悪化するなか、大本営発表を疑問視し始めた和田と「国家の宣伝者」を自認する館野は伝え方をめぐって激しく衝突する。出陣学徒を勇ましく送り出す実況を任され、ただただ苦悩する和田を、妻となった実枝子が叱咤激励し目覚めさせる。そして館野もインパール作戦の最前線に派遣され戦争の現実を自ら知ることになる。戦争末期、マニラでは米軍の激しい攻撃のなかで、最後の放送を終えた米良に空襲が迫る。そして戦争終結に向け動きだした和田たちにも銃口が迫る。
Gメン
女子に大人気の男子進学校に転校した…はずが、問題児ばかりが集まる最底辺クラス1年G組に入ってしまった門松勝太。そこで出会ったクセの強い個性豊かなクラスメイトや上級生らと共に、恋に、友情に毎日を楽しく全力で過ごしていた。ある日、勝太の身の周りに突如襲いかかる凶悪な事件に誰もが恐れる危険な組織の存在。連れ去られてしまった大切な人を助けるために、そして傷つけられた仲間との絆を守るために勝太は立ち上がり壮絶な戦いへと挑んでいく。
シグナル 月曜日のルカ
愛にイナズマ
26歳の折村花子(松岡茉優)は気合いに満ちていた。幼い頃からの夢だった映画監督デビューが目前に控えていたからだ。 花子の若い感性を馬鹿にし、前例と常識ばかりを押しつけてくる年上の助監督には困らされるが、舘正夫(窪田正孝)と運命的な出会いを果たし、ようやく人生 が輝き出した矢先…。 無責任きわまりない卑劣なプロデューサーに騙され、花子は全てを失ってしまう。 お金も貰えず、大切な企画も奪われた。 失意のどん底に突き落とされた花子は静かに怒りを漲らせ、誓うのだった。「泣き寝入りなんて絶対にしない。私は諦めずに闘う!」 そんな、花子が頼ったのは10年以上音信不通だった“どうしようもない父(佐藤浩市)と兄たち(池松壮亮・若葉竜也)”だった。 正夫と家族を巻き込んだ花子の思いもよらない反撃が始まる!
ルームメイト
派遣業の会社で働く春海はある日、交通事故に遭って病院に入院する。そのとき、看護師の麗子が親身になって彼女を支え、2人の間には友情のようなものが芽生える。やがて退院の日を迎えた春海に麗子はルームシェアを提案し、2人は春海のマンションで一緒に暮らしだすように。麗子の優しさに感謝し、次第に信頼を寄せていく春海だったが、突然態度が変わった麗子に違和感を覚える。やがて春海の周囲で不可解な事件が発生していく。
武士の献立
時は加賀騒動の前後。加賀藩6代藩主・前田吉徳の側室・お貞の方に仕える女中の春は、江戸屋敷で出会った加賀藩台所方・舟木伝内から、彼の息子・安信の嫁にと望まれる。春は一度は断ったが、伝内の熱意に心を打たれ、お貞の方からの助言もあり舟木家への嫁入りを決意する。兄の急死で跡取りとなった安信は、料理の腕はからっきし駄目であり、御料理人の務めにも身が入らなかった。親戚を招いての試食会で出した料理を身内からも批判される姿を目の当たりにした春は、汁物の味付けをこっそり替えて出す。その行為に立腹した安信であったが、「包丁侍なぞつまらぬ」との暴言に怒った春から「離婚か料理指導か」を賭けた料理勝負を挑まれ敗北、改めて彼女の実力を知る。春のスパルタ料理指導の甲斐あって、安信は徐々に腕も上達し出世していく。安信の昇進を家族はもちろん、親友の今井定之進・佐代夫妻も喜ぶが、春は姑・満との会話から、かつて安信と佐代が恋仲だったことを知ってしまう。
罪と悪
何者かに殺された14歳の少年、正樹。彼の遺体は町の中心のある橋の下で発見された。
同級生の春・晃・朔は、正樹を殺した犯人と確信した男の家に押しかけ、もみあいになる。
そして、男は1人の少年に殺される。
彼は家に火を放ち、事件は幕を閉じたはずだったー。
時が過ぎ、刑事になった晃は父の死をきっかけに町に戻り、朔と再会する。
ほどなく、ある少年の死体が橋の下で見つかる。20年前と同じようにー。
晃は少年の殺害事件の捜査の中で、春と再会し、
それぞれが心の奥にしまっていた過去の事件の扉が再び開き始める。 かつての事件の真相は、そして罪と向き合うということとはー。
まほろ駅前多田便利軒
東京から神奈川へ突き出るように位置する街“まほろ市”。都会でもなければ田舎でもない。そんな街の駅前で便利屋“多田便利軒”を営むバツイチ男、多田啓介(瑛太)は淡々と仕事をこなす真面目なしっかり者。だが、ある年の正月、客から預かったチワワに逃げられてしまう。やがてバス停で見つけたチワワを抱く男は、中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)だった。かつての無口な印象とは違い、よく喋る風変わりな男に変貌した行天と一緒にチワワを返しに行く多田だったが、依頼人は既に夜逃げ。所在を突き止めたものの、新しい飼い主を探すよう頼まれてしまう。さらに、半ば無理やり行天が多田の家に居候することになり、多田と行天、そしてチワワの奇妙な共同生活が始まる。3月になり、自称コロンビア人娼婦ルル(片岡礼子)とルームメイトのハイシー(鈴木杏)がチワワの引き取りを申し出てくる。多田はそれを断るが、行天は条件付きでチワワの受け渡しを約束してしまう。行天の勝手な行動に苛立つ多田だったが、“犬は必要とする人に飼われるのが一番幸せだ。”という彼の言葉に心を動かされる。6月。小学生、由良(横山幸汰)の塾の送迎を依頼された多田と行天。親の愛情に飢える由良は当初、生意気な態度を見せるが、次第に2人になついていく。その傍ら、由良が密かに覚せい剤の運搬に関わっていることを知った多田は、元締めの星(高良健吾)と取引して由良を解放。親の愛情について、優しく由良を諭す。8月になると、行天の元妻、三峯凪子(本上まなみ)が現れ、多田は彼の秘密の一部を知る。同じころ、ハイシーに付きまとうストーカーの山下(柄本佑)を撃退する行天。だが、山下は星の手下だった。多田の事務所を訪れた星は、問題児の山下と共に、深入りした行天を消すと警告。そして10月。忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、遂に最後の季節を迎える……。
まほろ駅前狂騒曲
東京の郊外にある治安がいいとは言えないまほろ駅前で便利屋を営む多田啓介(瑛太)のもとに中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)が転がり込んでから3年目、多田便利軒には相変わらずあくが強い客や奇妙な依頼が舞い込んでいた。これまで会ったことのなかった行天の実子・はるの子守り代行や元新興宗教団体の隠密調査に骨を折るうちに、かつてない危機に見舞われる……
潔く柔く
カンナとハルタは幼なじみ。高校1年の花火大会の夜、カンナがクラスメートから告白される中、ハルタはカンナの携帯に最後のメッセージを残し交通事故で亡くなる。その事故以来、恋ができなくなってしまったカンナは、15歳の心のまま年を重ねていく。8年後、映画宣伝会社で仕事をするようになったカンナは、出版社で働く禄と出会う。彼女は自分の心に土足で踏み込んでくるような彼に反発しながらも次第に惹かれていく。
軽蔑
東京で堕落した生活を送る若者カズは、歌舞伎町で働く踊り子の真知子と激しく惹かれ合い、彼女と一緒に故郷に戻って暮らし始める。しかし彼らを歓迎する者はなく、真知子は東京へと去り、カズは高利貸しの山畑の金で賭博にのめり込む。やがて山畑は借金の帳消しと引き換えに真知子を要求し…。
かぐや姫の物語
今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり……。
サッド ヴァケイション
天間荘の三姉妹
『この世界の片隅に』の製作スタッフが贈る この秋、最高の涙と感動を届ける超大作「天間荘の三姉妹」
ひとりぼっちじゃない
「ひとりぼっちじゃない」は、脚本家・伊藤ちひろが10年かけて上梓した同名小説を映画化した作品。行定勲が企画よびプロデュースを担当し、伊藤が自ら初めて監督を務めた。原作は、不器用でコミュニケーションがうまくとれない歯科医師・ススメの日記形式の小説。映画では井口演じるススメが謎の多き女性・宮子に恋をすることで、変わっていく自分、歪み狂っていく日々が描かれる。
私の男
地震で家族を失った少女・花は、遠縁にあたる淳悟に引き取られることになる。愛に飢えた二人は、やがて濃密な秘密を持つようになり、逃げるように北の海を出て行くが……。
蟹工船
2007年から08年にかけて人気が再燃し、話題となった小林多喜二による1929年のプロレタリア文学の名作を、「弾丸ランナー」「疾走」のSABUが映画化。出稼ぎ労働者達が蟹缶の加工を行う船・蟹工船で、劣悪な環境と低賃金に疑問を抱いた新庄は、労働者たちを蜂起させ、非道な監督の浅川に立ち向かう。松田龍平と西島秀俊が激しく対立する労働者と権力者に扮する。
地下鉄に乗って
43歳の会社員・真次はあるとき、父親が倒れたとの報を受ける。少年時代、兄を事故で亡くしたことをきっかけに真次と父親の間には深い溝ができ、高校時代に家出してからは連絡も取らない状態が続いていた。くしくもその日は兄の命日。父親や兄に想いをはせながら歩いていた真次は、地下鉄の通路で在りし日の兄の姿を見る。思わずその後を追いかけた真次は、いつしか自分がオリンピックを控えた昭和39年の東京にいることを知る。
禅
既成仏教に疑問を抱き、大宋国にわたって正師と真実の教えに巡り合った道元は、日本に戻り、様々な出会いと別れの中で、時の権力に心の太刀で立ち向かい、万人を救済する真の教えを説いていく。
南極料理人
西村は南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。妻と娘を置いての単身赴任生活で、彼は8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという大役を任される。基地では雪氷学者をはじめ、雪氷サポート隊員らが彼の料理を心待ちにしており……。
BANDAGE バンデイジ
雷桜
母の愛を知らずに育った、徳川将軍・秀斉の十七男、清水斉道(岡田将生)。心の病にかかった斉道は、静養のため瀬田村へ向かうことに。道中、瀬田山の中腹で、落雷に撃たれたイチョウの根元に桜が芽をつけた奇妙な巨木、雷桜の下で、斉道は雷(蒼井優)と呼ばれる自由奔放な娘と運命の出会いを果たす。
おにいちゃんのハナビ
病弱な16歳の華(谷村美月)の療養のため、新潟県の小さな町に5年前に引っ越してきた須藤一家。毎年、世界一の花火が打ち上げられる“片貝花火まつり”の日、急性白血病による半年間の入院生活を終えた華は、兄の太郎(高良健吾)が自室に引きこもっていることを知り、町の成人会に参加させようとする。
千年の愉楽
紀州の路地に生を受けた男たちは、誰もが唯一の産婆によって取り上げられる。決して逃れられない血の宿命を背負う彼らは、そんな自らの血に抗うように、懸命にもがき、己の思うがままに生きようとする。
きいろいゾウ
都会から九州の田舎に引っ越してきた、売れない小説家で介護施設職員の無辜歩(むこ あゆむ、通称・ムコ)と、動物や虫などの声が聞こえる感受性の強い妻利愛子(つまり あいこ、通称・ツマ)。田舎で近所の一風変わった人たちと付き合いつつも穏やかに過す日々。しかし、ある日ムコに手紙が届き、彼はその背中の鳥の刺青に纏わる、ある出来事に向き合うため東京へ向かう。
県庁おもてなし課
観光の促進を円滑にするために高知県庁は「おもてなし課」を設立。若手職員・掛水(錦戸亮)を中心としたメンバーたちが何をすべきかわからず困惑していると、地元出身の作家・吉門(高良健吾)から役所気質と民間感覚のズレを痛烈に批判される。発奮した掛水は柔軟な発想力を持つアルバイトの多紀(堀北真希)と共に、本当のおもてなしを見つけ出すべく奔走する。
ジ、エクストリーム、スキヤキ
高畑勲、『かぐや姫の物語』をつくる。〜ジブリ第7スタジオ、933日の伝説〜
ハゲタカ
投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに絶望して海外生活を送っていた。そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の危機から救ってほしいと頼む。
きみはいい子
新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。彼らは同じ町で暮らしており……。
女たちは二度遊ぶ
芥川賞作家・吉田修一のオムニバス小説を、「世界の中心で、愛を叫ぶ」の行定勲監督が映像化。「どしゃぶりの女」「自己破産の女」「夢の女」「平日公休の女」「つまらない女」の5つのエピソードで構成され、相武紗季、水川あさみ、小雪、優香、長谷川京子がそれぞれ主人公を演じる。
悼む人
第140回直木賞を受賞した天童荒太のベストセラー小説を映画化。事件や事故に巻き込まれて亡くなった人々を「悼む」ため全国を放浪する青年・坂築静人や、かつて夫を殺してしまった女性、病に冒された静人の母、静人を追う週刊誌記者といった人物が織りなすドラマを通し、人の生や死、罪と赦しを描いた。週刊誌記者・蒔野抗太郎は、死者を「悼む」ために全国を旅しているという青年・坂築静人と出会う。蒔野は残忍な殺人や男女の愛憎がらみの記事を得意とし、日々そうした情報に触れていることから、人の善意などすでに信じることができずにいた。静人の「悼む」という行為も偽善ではないかと猜疑心を抱き、化けの皮をはいでやろうと思った蒔野は、静人の身辺を調べ始めるが……。主人公・静人役に高良健吾が扮し、静人の旅に同伴するヒロイン・奈義倖世役に石田ゆり子。そのほか井浦新、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶという実力派が共演。2012年に上演された舞台版でも演出も手がけた堤幸彦監督がメガホンをとった。
百日紅 〜Miss HOKUSAI〜
活気溢れる江戸の街。両国橋の夏の昼日向をまっすぐ歩いてくる意志の強そうな女、お栄(声:杏)は23歳の浮世絵師。移りゆく四季と共に、父であり師匠の葛飾北斎(声:松重豊)や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いてゆく……。
僕らは歩く、ただそれだけ
蜜のあわれ
丸いお尻とチャーミングな顔の赤子は、自分のことを「あたい」と言い、「おじさま」と呼ぶ老作家と一緒に暮らしていた。赤子には、何と真っ赤な金魚になる秘密があった。二人がひっそりと生活していたある日、老作家の過去の女が現れ…。
ハリヨの夏
シン・ゴジラ
ゴジラシリーズ第29作。総監督・脚本に庵野秀明、監督・特技監督に樋口真嗣を迎え製作された完全新作。 東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには蒲田に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。
ふきげんな過去
東京・北品川に位置する食堂で生活している女子高生・果子(二階堂ふみ)の前に、18年前に他界したはずの伯母・未来子(小泉今日子)が突然現れる。とある事件によって前科持ちとなった未来子は果子の実母だと告白し、そんな彼女の登場に周りの家族はうろたえる。自分の部屋に住み込む空気を読めない未来子に、イライラする果子だったが……。
ルート29
詩人・中尾太一の詩集を映画化した本作は、美しい自然とのどかな風景を舞台に、コミュニケーションが苦手な孤独な管理人・ハルと異質な少女が、兵庫・姫路と鳥取を結ぶ国道29号線を旅しながら、素敵な人々との出会いを通して豊かな感情を得て、絆を深め、心の充実を目指すロード・ストーリーである。
ボックス!
幼なじみの天才ボクサー・カブに憧れ、恵美須高校のボクシング部に入部した優等生・ユウキ。いじめられっこだったユウキは、カブのサポートを受けながら努力を重ね実力をつけていく。やがて、運命のライバルとなったふたりに避けられない闘いが待っていた。
彼女の人生は間違いじゃない
東日本大震災からおよそ5年がたった福島県いわき市。市役所に勤めている金沢みゆき(瀧内公美)は、週末になると仮設住宅で一緒に暮らす父親・修(光石研)に英会話教室に通うとうそをつき、高速バスで東京へ行き渋谷でデリヘル嬢として働いていた。ある日、元恋人の山本(篠原篤)からやり直したいと迫られるが、別れる原因にもなった震災で死んだ母をめぐる彼の言葉を思い出してしまう。さらに、震災で妻を亡くし、仕事を失ったことから立ち直れずにいる父親にいら立ちを募らせる。
月と雷
あてもないけど、生きていく。ふつうの人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅。あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく。結婚を控え、そう考えていた泰子の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子、智。20年前、愛人・直子と智が転がり込んできたことで、泰子の家族は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪気にかき回し始める。「邪魔しないであたしの人生」、そう普通の幸せを願っているはずなのに…。泰子は智とともに自分の母親、異父妹、そして智の母・直子を訪ねて行くことで、平板だった自分の人生が立ちどころに変わって行くのに気づき始める。
万引き家族
都会の片隅の今にも壊れそうなボロ家でひっそりと暮らす、治と妻の信代、息子の祥太、治の老母・初枝、そして信代の妹・亜紀の奇妙な5人家族。彼らは、家族ぐるみで店で万引きを働いたり、初枝が定期的にもらう年金を頼りに、どうにか毎日を送っていた。ある冬の晩、近所の団地の外で震える幼い女の子ゆりを見るに見かねた治が、彼女を家に連れ帰り、家族に新しい仲間が加わる。そんな彼ら一家は、実はある秘密を抱えていた。
カツベン!
偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之や酒好き弁士の山岡秋聲などくせ者ばかりだった。
ひゃくはち
物語の中心となる主人公、がむしゃらな雅人を演じるのは、抜群のバイタリティとキャラクターでたちまち見たものを虜にし、今後も新垣結衣主演『フレフレ少女』などで大注目の斎藤嘉樹。雅人とは対照的にちょっぴりクールなノブ役には「JUNONスーパーボーイグランプリ」を史上最年少で受賞し、テレビドラマ「BOYSエステ」の主演や、『恋空』などで話題沸騰中の中村 蒼。この主演コンビが息の合った演技を見せている。 個性豊かな野球部員には、『サッド ヴァケイション』、や最新作『蛇にピアス』で注目を集める高良健吾。「仮面ライダー剣」への出演を始め映画・ドラマと活躍中の北条隆博など、次世代スターが大集合。市川由衣、竹内 力、光石 研など多彩なキャストによる競演も必見!!
監督は、弱冠29歳で脚本、編集も手掛け、本作が初監督作となる森義隆。自身が深く関わってきたドキュメンタリー的手法に、自らの高校野球体験を交えながら、徹底的にリアリティのあるシーンを追及し、誰しもが体験する青春の息吹をスクリーンに閉じ込めた。
主題歌は、本作にもカメオ出演しているRED RICEがリーダーを務め、その唯一無二の存在感で若者から圧倒的支持を誇る「湘南乃風」が担当している。 クランクインの3ヶ月以上前から野球の練習に費やし、エキストラにも甲子園経験者を揃えるなど、徹底的にこだわり抜いた野球シーンは必見。汗と泥にまみれながら、猛練習に明け暮れ、友情と現実の間で悩み、葛藤する2人の“補欠”高校球児の姿を時に可笑しく、時にせつなく描いた疾走感溢れる青春ムービーがいまここに誕生した!!
多十郎殉愛記
葬式の名人
人間失格 太宰治と3人の女たち
蜷川実花監督が放つゴージャスでスキャンダラスな禁断のエンタテインメント映画。天才作家の太宰治は身重の妻・美知子と二人の子供がいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返す。破天荒な生き方で文壇から疎まれるも、ベストセラーを連発していたが……。
うつくしいひと
アンダー・ユア・ベッド
もう一度名前をよばれたい…雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…、11年前、たった一度だけ名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。親からも学校のクラスメイトからも誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした……。 家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。 だが、俺の目に映ったのは、全く別人に変わり果てた姿だったのだが……。
夏、至るころ
狼煙が呼ぶ
星の子
父(永瀬正敏)と母(原田知世)から惜しみない愛情を注がれて育ってきた、中学3年生のちひろ(芦田愛菜)。両親は病弱だった幼少期の彼女の体を海路(高良健吾)と昇子(黒木華)が幹部を務める怪しげな宗教が治してくれたと信じて、深く信仰するようになっていた。ある日、ちひろは新任の教師・南(岡田将生)に心を奪われてしまう。思いを募らせる中、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を南に目撃された上に、その心をさらに揺さぶる事件が起きる。
劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~
人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・結城と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。
そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。
レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。
彼らとの交流に心が和む夏目。
だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。
そのことを調べに行った帰り、ニャンコ先生の体についてきた"妖の種"が、藤原家の庭先で、一夜のうちに木となって実をつける。
どことなく自分に似た形のその実を食べてしまったニャンコ先生が、なんと3つに分裂してしまう――!?
あのこは貴族
都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描くシスターフッドムービーの新境地とも言える作品が誕生した。
くれなずめ
高校時代に帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに集まった。恥ずかしい余興を披露した後、彼らは披露宴と二次会の間の妙に長い時間を持て余しながら、高校時代の思い出を振り返る。自分たちは今も友だちで、これからもずっとその関係は変わらないと信じる彼らだったが……。
うつくしいひと サバ?
逃亡くそたわ
おもいで写眞
東京で夢に破れた主人公が、故郷・富山の亡き祖母が遺した写真館で遺影写真の仕事を始め、人々との触れ合いを通して人生の意味を知っていく姿を描く。東京でメイクアップアーティストを目指していたが、頑固な性格が災いして仕事をクビになってしまった音更結子。そんな彼女に追い打ちをかけるように、母親代わりだった祖母が亡くなったという知らせが届く。夢も大切な人も失った結子は故郷に戻り、そこで役所勤めの幼なじみ星野一郎から、老人向けの「遺影」の撮影という仕事の誘いを受ける。写真館を営んでいた祖母の遺影がピンボケ写真だったことを悔やんでいた結子は、その仕事を引き受けるが、縁起が悪いと敬遠され、なかなか老人たちに受け入れられない。やがて、ひとり暮らしの老人・山岸和子との出会いをきっかけに、遺影撮影ではなく、それぞれの思い出の場所で写真を撮影する「おもいで写真」を撮り始めた結子は、老人たちとふれあう中で、次第に人生の意味を見いだしていく。
レイニー ブルー
海辺へ行く道
瀬戸内海の海辺の町でのんきに暮らす14歳の美術部員・奏介。この町はアーティスト移住支援を掲げ、あやしげなアーティストたちが往来している。奏介とその仲間たちは、演劇部に依頼された絵を描いたり、新聞部の取材を手伝ったりと、忙しい夏休みを送っていた。そんな中、奏介たちにちょっと不思議な依頼が飛び込んでくる。
BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL
バイバイ、ブラックバード
平成猿蟹合戦図
マークスの山
元暴力団員・畠山の殺人事件が発生。時を置かずして法務省官僚の松井が殺害される。2人の傷口の形状が酷似しており、担当の合田警部補は連続殺人事件を疑う。しかし警察は合同捜査をせず、合田は不信に思う。一方、謎の青年・水沢が医療刑務所を出所する。
罪と罰: A Falsified Romance
書店員ミチルの 身の上話
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
幼い頃に母を亡くした音(有村架純)は、北海道で養父母と暮らしていた。一方、福島から上京した練(高良健吾)は、東京の運送会社で引っ越しの仕事に就いていた。練には、木穂子(高畑充希)という恋人がいた。ある日、練は、友人の晴太(坂口健太郎)が、旅先の北海道で拾ったというカバンの中から「音へ」と書かれた古い手紙を見つける。練は、手紙を持ち主に届けるため、トラックで北海道へ向かう。
あなたのそばで明日が笑う
宮城県石巻市を舞台に行方不明の夫を待ち続ける女性が震災を知らない建築士と出会い、心を通わせていく。ふたりの想い、願い、それを見守る人々の優しい心に包まれて、前を向き、歩み始める愛の物語。過去と現在のふたつの時間を生きる女性が居場所を求めて移住して来た建築士と出会い、もう一度、笑顔を取り戻すまでの心温まる物語をお届けする。
OZU ~小津安二郎が描いた物語~
日本を代表する映画監督・小津安二郎の生誕120年を記念し、小津がメガホンをとった初期サイレント映画を現代設定に置き換え、オムニバスドラマ形式でリメイク
おひさま
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
言わずと知れた“ショートショートの神様”星新一。生涯にわたり発表された1001編を超える作品は、教科書にも掲載され、いまなお読みつがれています。世代を超えて愛されるその魅力は、“宇宙”“ロボット”“悪魔”など不思議でワクワクするSFやファンタジーの要素。また人間や社会に対する「おかしみ」や「皮肉」をまじえた目線。そしてなにより、短くも、あっと驚かされる魅力的な物語です。そんな星新一の珠玉の作品を、令和のいま、実写ドラマとして描きます。
ハードナッツ!
神が愛と調和で宇宙を造り、そこに憎しみと殺意を人間が足した。この世の中を支配しているのは、いくつかの数式だ――。
ミステリーのヒットメーカー蒔田光治がNHKドラマに初登場。
連続爆破テロ、密室殺人、企業脅迫事件など数々の難事件を、女子大生くるみが数学を駆使して解決していく、数学ミステリー!
べっぴんさん
まほろ駅前番外地
まほろ市の駅前に位置する便利屋、「多田便利軒」。その経営者である多田啓介、そして彼の元へ転がり込んできた行天春彦。二人の下へ舞い込んでくる、どこか奇妙で、きな臭い依頼に係わっていくうちに、さまざまな人間模様が見えていく。痛快便利屋物語。
忍びの家 House of Ninjas
優秀な忍びとしての生活を捨ててから数年。家族の団結を失ってしまった一家は、平和を脅かす大きな危機に立ち向かうため、再び影の任務を引き受けることになる。
二つの祖国
テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル 「二つの祖国」
アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治(小栗旬)は日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。賢治は社説で「良き日本人たろうと努力することが、立派なアメリカ市民たり得る」と説き、自らもその生き方を貫こうとしていた。職場の同僚・梛子(多部未華子)は賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮(ムロツヨシ)と交際しており、賢治は2人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミー(仲里依紗)と結婚した。
だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変する。賢治や父・乙七(松重豊)、母・テル(麻生祐未)ら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる。賢治の末の弟・勇(新田真剣佑)は日系人部隊に志願し、賢治は情報戦で戦争を早期終結させようと、陸軍情報部で日本語教官や暗号解読の仕事に就く。一方、開戦当時に日本で教育を受けていた弟の忠(高良健吾)は、日本兵として徴兵され、フィリピンの戦地へと送られる。そんな中、賢治も語学兵のリーダーとしてフィリピンへ向かうが…。
日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命とは…!?
精霊の守り人
遠い昔、人と精霊が共生していた世界で、女用心棒バルサが命をねらわれている幼い王子チャグムを守り冒険する“愛と神秘”のファンタジー。新ヨゴ国やカンバル王国など、架空の国々・時代を舞台とした壮大な物語。原作は世界中で愛される上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズ。
花燃ゆ
主演の井上真央は大河ドラマ初出演で、兄である松陰と久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤俊輔、桂小五郎、品川弥二郎など松下村塾の弟子たちの人間模様を織り交ぜながら、幕末から明治維新へ向けた激動の時代を描いていく構想である。
ごくせん
不良だらけの悪名高き男子校に、新米教師・山口久美子(通称ヤンクミ)がやって来た。彼女は荒くれ者の生徒たちの脅しにピクリともしない。なぜなら、彼女の実家は泣く子も黙る任侠・大江戸一家だったのだ!ようやく夢だった教師になった久美子は家業をひた隠しにするが、心の中には仁侠に裏付けられた熱い正義感と幼い頃から叩き込まれた喧嘩強さで、次々と起こる事件を豪快に正していく。
1122 いいふうふ
妻・ウェブデザイナーの相原一子。夫・文具メーカー勤務の相原二也。友達のようになんでも話せて仲の良い夫婦。セックスレスで子供がいなくても、ふたりの仲は問題ない・・・だけど。ふたりには“秘密”があるー。それは、毎月第3木曜日の夜、夫が恋人と過ごすこと。結婚7年目の二人が選択したのは夫婦仲を円満に保つための「婚外恋愛許可制」。二也には、一子も公認の“恋人”美月がいる。7年目の結婚記念日をむかえ、旅行にやって来たふたり。その夜のベッドで一子は久しぶりに二也を誘うが拒まれてしまう。ショックを隠しきれない一子に「俺に好きな人がいるの、知ってるよね?」となだめる二也。一子の性欲は長らく「凪」状態で、二也を拒んだことからふたりはセックスレスになり、一子もそれを公認している……はずだったー。一子から事情を聞いた友達の恵は、一子にも婚外恋愛をする権利があると仄めかすー。
裸にしたい男
2001(平成13)年の初回放送に登場した金城武から、2014(平成26)年放送の市原隼人(※2012年からタイトル『裸にしたい男』に変更)まで、人気の俳優・タレント・ミュージシャンなどに密着し、その素顔に迫った人物ドキュメンタリーを振り返る。この人気シリーズで取り上げた“男たち”はそうそうたる顔ぶればかり。当時、なぜ彼らを取り上げたのか、その内容と番組の魅力を紹介しよう。
モトカレマニア
瀧波ユカリの同名コミックをドラマ化。元彼を忘れられない“モトカレマニア”の難波ユリカ(新木優子)と、元彼・マコチこと斉藤真(高良健吾)。そんな2人を通して、恋愛で誰もが感じる“あるある”を描くラブコメディー。元彼との妄想ばかりのユリカ役の新木は、“イタカワ女子”(イタいけどカワイイ女子)を演じる。
モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~
本作は“東京”の街を舞台に、現代の色とりどりの愛を描く1話完結型全7話のオムニバスドラマ。6つの実写作品と1つのアニメーション作品で構成され、愛を共通のテーマに“さまざまな愛の形”と心の絆を映画界の第一線で活躍する監督たちが描きます。
直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー 高良健吾/玉木宏/土屋太鳳/中川大志/野村萬斎
5人の人気俳優が映画監督に初挑戦!本人たちの独占インタビューを中心に、作品が完成するまでの道程、みどころを紹介していく完全攻略番組。
アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー 映画はつねに新しい 完全密着1年間の記録
365日の準備期間をかけ、48時間で撮影し、25分以内にまとめる……そのすべてが詰まった完全密着ドキュメンタリー番組。
高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎の5人が、映画監督に初挑戦した「アクターズ・ショート・フィルム3」のドキュメンタリー。予算・撮影日などは全員同条件。準備に1年、撮影は2日、そして作品を25分以内にまとめる短編企画の集大成となる。彼らが目指すのは、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」のグランプリ。表現するエネルギーがほとばしる、白熱した現場の模様をお届けする。
ラスト・ディナー
満願
2014年、ミステリー界で初めて「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリー・ベスト10」「ミステリーが読みたい」のそれぞれで1位になり、3冠に輝いた『満願』。この中から短編3作品をドラマ化。緻密な謎解き、岐路に立たされた人間の葛藤を精細に描く。
青天を衝け
渋沢栄一は埼玉県深谷市の富農の家に生まれ尊王攘夷運動に傾倒するが徳川最後の将軍・慶喜と出会い、その運命が大きく変わっていく。幕末から明治を駆け抜け、日本資本主義の礎を築いた渋沢栄一の生涯を描く。