梅野泰靖に関連する作品一覧
獣のいる街
地図のない町
天使と野郎ども
震える舌
破傷風に侵された少女と、それを看病する両親の闘病記を、ホラー映画のように纏め上げた異色作。埋め立て地での泥遊びにより破傷風となってしまった女の子。死亡率が非常に高く、光、音などの刺激により激しい痙攣を引き起こすこの病気の看病は非常に困難で、母親は、その疲労により徐々に精神を蝕まれていく...。
何もかも狂ってやがる
授業中の静かな教室に突然、教師・矢口の怒声が飛んだ。机の傍に無表情で立っているのは、細田淳だ。矢口は淳の態度を忌々しそうに睨みつけると、教科書を叩きつけ荒々しく出ていった。淳は仲の良い吉井努と帰る途中、何ともわからぬものに対する憤まんで胸が煮えくり返るようだった。職工である淳の父親は学歴のなさをいつもこぼし、母親は乏しい家計を助けるため夜遅くまでミシンを踏んでいた。淳は父親の不甲斐ない態度に腹を立てていた。
月曜日のユカ
横浜の外国人客が多い上流ナイトクラブでは、今日もユカと呼ばれる18歳の女の子が人気を集めていた。さまざまな伝説を身のまわりに撒きちらす女、平気で男と寝て、教会にもかよう。彼女にとっては当り前の生活も、人からみれば異様にうつった。横浜のユカのアパートで、ユカがパパと呼んでいる船荷会社の社長は、初老の男だがユカにとってはパパ を幸福にしてあげたいという気持でいっぱいだ。ある日曜日、ユカがボーイフレンドの修と街を歩いていた時、ショウウィンドウをのぞいて素晴しい人形を、その娘に買ってやっている嬉しそうなパパをみた時から、ユカもそんな風にパパを喜ばせたいと思った。ユカの目的は男をよろこばすだけだったから...。
その壁を砕け
ラヂオの時間
生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。
幕末太陽傳
幕末の混沌とした時代、にぎわいを見せていた品川宿の遊郭旅籠の相模屋にひとりの町人・佐平次が訪れる。女郎のおそめを気に入り豪遊するが、実は佐平次は一文無しだった。その翌朝、佐平次は金がないことを若い衆に打ち明けるが、口八丁でその場に居座ってしまう。そして金を返済するためと相模屋で番頭まがいの仕事を始めた佐平次は、下働きから女郎衆、遊郭に出入りする人々のトラブルを持ち前の度胸と機転で解決してみせ、さらにお礼の金をしっかりためこんでいた。また、相模屋に逗留し攘夷の計画を練る長州藩士の高杉晋作、久坂玄瑞らとも交友を深め、いつしか佐平次は遊郭内で一目置かれる存在になっていく。
女の警察 国際線待合室
殺したのは誰だ
現代っ子
燃える南十字星
十代の狼
鉄火場の風
朱鞘仁義 お命頂戴
ゆがんだ月
恋のため暗黒街の掟に反抗した若いヤクザが、復讐の銃口に追われながら対決する凄絶アクション大作。
サンダカン八番娼館 望郷
女性史研究家・三谷圭子は、“からゆきさん”のことを調べる過程で天草で小柄な老女サキと出会った。サキがからゆきさんと確信した圭子は、彼女が経験した過去を聞き出すため、共同生活を始める。やがて、サキはその重い口を少しずつ開いて、あまりにも衝撃的な生涯を語り始めるのだった……。
愛情物語
16歳の誕生日、仲道美帆は母・治子と共にミュージカル「カーテン・コール」を見にきていた。感激した美帆は今まで習っていたクラシックバレエを辞め、1週間後「カーテン・コール」のオーディションを受けること決意する。毎年、美帆の誕生日には誰からかわからぬ花束のプレゼントが贈られてきていた。美帆はその花束の贈り主を「あしながおじさん」と名付け、誕生日を楽しみにしていた。オーディションのため日々ダンス練習に励む美帆だが、その練習中にシューズが壊れてしまう。美帆は家に置いてある赤いトウシューズを思い出し、家へ急ぎ立ち帰る。家へ着くなりその赤いトウシューズを履く美帆。すると、赤いトウシューズはすっぽりと美帆の足に収まる。美帆は捨て子だった。その美帆と共にあったのがその「赤いトウシューズ」だった。その捨て子だった美帆を拾い、育てたのが治子だった。帰宅した治子は美帆から、赤いトウシューズが履けたら「あしながおじさん」を探しに行くという約束を覚えている?と言われ困惑する。しかし、美帆の意思は固かった。ずっと小さい頃からの約束。そして、自分を捨てた両親に一度会ってみたいという彼女の願望だった。治子は戸惑いながらも美帆を「あしながおじさん」を探す旅へ送り出す。
県庁の星
K県庁のキャリア公務員・野村聡(織田裕二)は、ある時、民間企業との人事交流研修のメンバーに選ばれるが、研修先は客もまばらなスーパー。しかも野村の教育係・二宮あき(柴咲コウ)は、年下のパート店員だった。
風が呼んでる旋風児 銀座無頼帖
無頼無法の徒 さぶ
渡世一代
殺られてたまるか
ザ・マジックアワー
暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後登(妻夫木聡)は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出すハメに。期限の5日が迫ってもデラを見つけ出せない備後は無名の三流役者・村田大樹(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげるという苦肉の策を思いつくが……。
われらの時代
舞妓の上京
暗黒の旅券
俺の背中に陽が当る
上を向いて歩こう
Os Olhos da Ásia
真夜中の招待状
稲川圭子(小林麻美)は、婚約者の田村樹生(小林薫)のことで神経科医の会沢(高橋悦史)を訪ねた。樹生の三人の兄が次々と蒸発するという謎の事件が続き、そして今度は自分が蒸発してしまうのではないかという強迫観念にとらわれて樹生がノイローゼに陥ってしまったのだ。まるで神隠しにあうかのように忽然と人が消える。その事件を解く鍵として、会沢は樹生に夢の記述を勧める。夢という形で近い将来に起こることを予見する本能が人間にはあるのだという。樹生と圭子はやがて三人の蒸発には奇妙な関連があることに気付くのだが…。
拳銃残酷物語
交通事故で怪我をした妹の復讐を果たし、服役していた登川。そんな彼を仮釈放させた伊藤は、日本ダービーの売上金1億2000万円の強奪計画に彼を巻き込む。やがて、仲間3人と共に役割を分担して計画を練った彼は、現金輸送車が到達してからの7分間に勝負をかける。
真夜中の顔
美しい十代
人間狩り
天平の甍
完全な遊戯
結婚相談
お吟さま
疑惑
「砂の器」の名コンビである松本清張(原作・脚色)と野村芳太郎監督のコンビによる、推理サスペンス・ドラマ。桃井かおりと岩下志麻を主役に迎え、自動車事故で死亡した富山の財閥と、その夫人に着せられた保険金殺人の疑惑を辣腕女弁護士が解明してみせる。富豪の後妻に桃井かおりが扮し、その独特のエロキューションや、悪女と呼ばれる女のふてぶてしさ、可愛らしさを見事に表現。対する女弁護士には岩下志麻が扮し、終始毅然とした“理性の女”ぶりを発揮。そのクールな表情は、時としてホラー映画さながらの冷徹さを見せるほど。 この“理と情”のシンボルとも言えるふたりの女を、野村監督の演出は見事な対比で描いて見せ、事件の概要をも彼女らの言動を通して観客がすんなり理解出来るあたりの手腕はさすが。また桃井の後妻は過去に関する描写にウエイトを置いている一方、岩下の弁護士は離婚歴があり、夫側にいる娘とのやりとりを通してしか、「なぜ、彼女がそういう女になったか?」について言及していない、この描きわけが面白い。観客としては当然、桃井の悪女のほうに感情移入しがちなのだが、その彼女の窮状を救うのが、岩下の冷静な判断力と推理であるあたりの皮肉とカタルシスが、爽快な後味を与えている。ただし判決確定後、ふたりの女が交わす本音のやりとりは、両女優の演技合戦という意味も含めて、世の男性諸氏を恐怖のどん底にたたき落とすほどの壮絶さ。ご注意を。
娘たちは風にむかって
駅 STATION
その日、警察官の英次は雪の降り続く銭函駅ホームで、妻の直子と、4歳になる息子義高に別れを告げた。離婚を承諾した直子は、動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、その目には涙が溢れていた。苛酷な仕事と、オリンピックの射撃選手に選ばれ合宿生活が続いていたことも原因であった。傷心をひきずる中、ある日の検問中、英次の上司・相馬が英次の目前で連続警察官射殺犯“指名22号”・森岡茂に射殺された。中川警視の「お前には日本人全ての期待がわかっている」との言葉に、犯人を追跡したい英次の願いは聞き入れられなかった。テレビが東京オリンピックマラソン競技三位の円谷幸吉の自殺を報じていた。「これ以上走れない……」英次にその気持が痛いほどわかった。
男はつらいよ 寅次郎春の夢
「男はつらいよ」シリーズ第24作。アメリカから日本へ、ビタミン剤のセールスにやってきたものの、やることなすこと上手くいかないマイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)が、御前様の善意あるアイデアで、とらやに下宿する。マイケルに親切にするとらや一家。そこへ、アメリカ大嫌いの寅さんが帰って来て、対決か! と緊迫の一瞬を迎えるが、満男の英語塾の先生・めぐみ(林寛子)と、その美しき母・圭子(香川京子)が現れて、寅さんは方向転換してしまう・・・
男はつらいよ 寅次郎恋歌
「男はつらいよ」シリーズ第8作。「ハハキトク」の報を受け、備中高梁へと向かった博とさくらは、葬儀にやってきた旅先の寅さんとバッタリ再会。博と父・飃一郎の関係はギクシャクしているが、寅さんは飃一郎と意気投合して高梁に残る。そこで「本当の人の暮らし」についての説教を受け、反省の気持ちと共に柴又へ。同じ頃、門前では、六波羅貴子(池内淳子)が喫茶店「ローク」を開店。女手一つで、小学生の息子を育てる貴子に、寅さんの想いは募るばかり・・・
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
「男はつらいよ」シリーズ第32作。博の父・飃一郎の墓参で、備中高梁にやってきた寅さん。蓮台寺の住職・石橋泰道(松村達雄)の娘・朋子(竹下景子)に一目惚れした寅さんは、二日酔いの住職に変わって、見よう見まねで法事を勤め上げてしまう。そんなある日、飃一郎三回忌で、さくら夫婦は満男とともに岡山へ。相続をめぐる兄弟の対立もあり、すっきりしない博たち。しかも法要で読経をしたのは、なんと寅さんだった。
家族
高度経済成長期の日本を背景に、貧しい一家が開拓村へ移り住むため長崎から遙か北海道へ向かう長い旅の道のりを描いた異色ロードムービー。船や電車を乗り継いで行くその道中で、様々なトラブルや不幸に見舞われながらも家族の絆を拠り所に力強く生きていく姿が胸に響く感動作。監督は「男はつらいよ」シリーズの山田洋次。長崎の伊王島。貧しいこの島に生まれた民子と精一が結婚して10年の歳月が流れていた。小さな島で家族5人を養っていくことに限界を感じた精一は、自分の会社が潰れたのを機に、友人が勧めてくれた北海道の開拓村への移住を決心するのだった。
反逆のメロディー
淡野組の解散で一匹狼となった男・哲が、とある新興都市に現れる。収監中の腹違いの兄・立花にかわって、哲は立花組を押さえている矢東会と対立。そんなある日、淡野が関東の暴力組織を解散させるためにやってくる。そして各組織が解散を表明していく裏で、ある陰謀が動き出していた。
日本の熱い日々 謀殺・下山事件
鬼畜
東京から急行列車で3時間を要するある地方で、32歳の竹中宗吉は、ようやく、印刷屋の主になるところまで漕ぎつけた。狐のような顔をした妻・お梅との間に、子供はなかった。商売の順調な宗吉は、ある時、料理屋の女中・菊代に惹かれる。何とか菊代を養えそうな気がした宗吉は、彼女と関係を持った。好きな女を囲う身分になれたという充足は出世感に近かった。菊代との間には、3人の子供ができた。しかしその後、近代的な印刷会社の進出や火事により、宗吉の商売は零落する。宗吉から生活費の貰えなくなった菊代が、3人の子を連れて、宗吉の家に乗り込んだため、お梅にも事態が露見する。お梅の仕打ちと女房の前に竦んだ宗吉の腑抜けぶりに、菊代は怒り、出て行ってしまう。3人の子供が残されるが、女房の睨む中、弟は病死、妹は行方不明になり、兄も命を狙われる。
海の勝負師
太陽が大好き
青年の樹
太陽への脱出
日本のこわい夜
大人と子供のあいの子だい
暗黒街の静かな男
わるいやつら
世間知らずのプレイボーイである医師・戸谷信一は、妻と別居中であった。自ら院長を務める総合病院の経営は苦しく、赤字は毎月膨らむばかりであったが、資産のある女に近づいては金をまきあげることで、病院の赤字を埋めていた。ある日、美貌のデザイナー・隆子に出会い、強く惹かれ惚れ込んだ戸谷。まもなく隆子との結婚を望むようになるが、それには多額の資金が必要だった。妻との離婚協議を進める一方で、それまで病院の赤字を埋めていたように愛人たちから金を巻き上げ、隆子との結婚を実現を目論んでいたところ、愛人の一人の夫の急死に思わぬ関わりを持ってしまい、運命の歯車が狂い出す…。それでも立ち止まれずに数々の悪事を犯していく戸谷を、虎視眈々と狙う5人の悪女たち。
三匹の野良犬
今夜、宇宙の片隅で
ニューヨークを舞台に、男女3人の三角関係をコミカルに描いたラブコメディの佳編。「映画会社のニューヨーク支社駐在の小菅耕介は同じアパートに住むヘアメイク・アーティストとの川上真琴に片思いをしていた。引っ込み思案の彼はやっとの思いで彼女に声をかける。それだけで幸せな耕介。ある日大学時代からの友人で、フリーカメラマンの樋口紀人が耕介のアパートに転がり込んでくる。そこへ今度は真琴がしばらく猫を預かってほしいと頼んできた。彼女の不審な態度に二人が部屋を訪ねると、そこで自殺を図った彼女を発見する。しかし助かった彼女が惹かれたのは樋口のほうだった。
必殺仕掛人
仮面ライダー
仮面ライダーは世界征服をもくろむ悪の組織ショッカーに改造人間にされてしまった主人公が、その傷と悲しみを仮面で隠し人々の平和を守るために戦う
電撃!! ストラダ5
古畑任三郎
田村正和演じる警部捕、古畑任三郎が独特の立ち振る舞いと卓越した推理力で徐々に殺人事件の真相に迫ってゆく。ラストの直接対決では優れた話術と決定的な証拠で逃げ場のない犯人をついに自白へと追い詰める。